女性の健康や性的自己決定権を守る活動をしている現地NGOの活動を取材するため、首都ロメと第二の都市カラに2日間ずつ滞在。医師や準医師、助産師、医学部教授、医療系NGOのマネジャー、顧客女性に話を聞きました。
取材テーマは子宮頸がんの検査と治療で、2年間に1万2000人以上が検査を受けています。資金提供者は国際家族連盟(IPPF)の日本信託基金(JTF)、2年で15万ドルの補助が出たそうです。
短期間の滞在でしたが、日本に生まれること自体がたいへんな幸運であることを、あらためて感じました。当たり前のように健康診断を受けたり、体調が悪くなれば近くの病院に行けること。その際、金銭的な心配をすることは、通常、ありません。
子宮頸がんでお母さんを亡くした女性にインタビューをした時は、私たちが当たり前と思っていることが、当たり前ではない国や地域があることを目の当たりにしました。
日本はこの20年ほど、何となく閉塞感があり、少子高齢化、人口減少、財政難など、長期的に明るい材料がない、ように感じることもあります。けれど、ふつうに道を歩けることを始めとして、ありがたく思えることもまだまだ多い。もう少し、何ができるか、前向きに考えてみようという気持ちになりました。
現地の様子などは、後日、複数のウェブメディアで記事にします。