ウガンダで医療保健の向上に取り組む国際機関・政府機関・日本企業・NGOに関するセミナーでコメント

 SDGs(持続可能な開発目標)の3.8はユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)です。UHCとは、すべての人々が基礎的な医療サービスを必要な時に負担可能な費用で受けられることを指し、日本では健康保険制度がそれを保障しています。

 私が理事をつとめている国際NGOジョイセフと国際家族計画連盟が関連のオンラインセミナーを実施しました。

 サラヤ株式会社の現地法人が製造した手指消毒剤を使い、医療機関での衛生向上につながった事例を同社や現地医療関係者、在ウガンダ日本大使などの話から学びました。

www.ippf.org

 印象的だったのは、官民パートナーシップの重要性です。企業は利益を出さなければ存続できません。国際協力の現場においても、自社製品・サービスを一定の価格で買ってもらう必要があります。それを可能にするのは、政府機関などから資金調達したNGOの存在です。異なるアクターがビジネスと社会貢献を融合させていくプロセスが重要です。

 また、手指消毒剤を「使う」ことは、行動変容を必要とします。ここでは現地政府機関からの呼びかけが有効です。日本もコロナ感染予防のため、日常生活で手指消毒をする行動変容が浸透しつつあります。遠いアフリカの話ではなく、わが身に引き付けて聞いたことなどをコメントしました。

 

 

朝日新聞 #論壇にコメントしました漫画「恋する母たち」に関連して

 朝日新聞の論壇委員会では、毎月、津田大介さんが書く「論壇時評」に加えて、少し違う視点の論考を「#論壇」として取り上げています。今回の執筆者は山本悠理記者。論壇委員は、自分が選んだ論考が#論壇で取り上げられたら紙面で短いコメントを出します。

 

 今回、私がピックアップした漫画家の柴門ふみさんのインタビュー記事から山本記者が論を展開しています。エロスという、あまり新聞で取り上げないテーマをこのように料理する腕前がさすがです。私は柴門さんの漫画「恋する母たち」の原作を読んだ時のことをコメントしました。この作品はいわゆる「不倫」イメージとはだいぶ違っていて面白いです。

 

digital.asahi.com

東京都女性活躍推進大賞の審査会に出席

 東京都の女性活躍推進大賞、審査会に出席しました。産業、医療、教育、地域分野で女性活躍のすぐれた取り組みをしている企業、医療福祉機関、教育機関NPOなどを表彰する取り組みです。

 私は2016年1月に、この賞の表彰式兼パネルディスカッションでモデレータを務め、その後、審査員も務めるようになっています。様々な組織が女性も男性も働きやすい制度や風土を作っていることが書類から分かりますし、メディアで見る機会が少ない中小企業の取り組みにも、大変感心することが多いです。

 今年はコロナによる影響なども審査会の議論に上りました。

ハングル検定5級🌸

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 ハングル検定5級合格しました。いちばん簡単なやつですが、嬉しい。

 今年2月に韓国ドラマを見始め、4月からNHKラジオの「まいにちハングル講座」を文字通り毎日、聴いてます。ポップカルチャー関連の例文が多くて楽しいのですが、年齢ゆえ、覚えたそばから忘れていきます。

 春の外出自粛&休校期間中は、在宅勤務=子どもの喧嘩仲裁係状態で、頭脳労働が遅々として進まない環境でしたが、超初歩の語学学習は、10分でも15分でも、積み重ねれば進捗実感を得られて精神の安定を得られました。


 久々に何かをゼロから勉強する感覚を味わうと、他人が「分からない」「ピンとこない」気持ちも理解できるのはよかったです。

メディアとダイバーシティに関するパネルディスカッション

 2017年5月に発足した「メディア表現におけるダイバーシティを目指す産学共同抜本的検討会議:略称MeDi」のメンバーとして、毎年数回のカンファレンス企画や、昨年末には皆で本を出したりしました。

 11月1日には研究会メンバーの田中東子先生の取りまとめで、新しいサイトができました。Mの字と多様性を表す色使いが特徴です。

www.medi-gender.com

 

 これに先立つ7月、東京大学BeyondAI推進機構が発足しました。この機構には4つの基礎研究グループがあり、その中にBeyondAIグローバルフォーラムプロジェクトがあります。MeDiはそのプロジェクトのひとつとして位置付けられ、AIが浸透する社会でジェンダー平等や少数派の権利確保をいかに実現するか、検討していくことになります。

 今日は、新しい体制になって初めてのイベント、MeDiメンバーが第一部と第二部に分かれ、ゲストを迎えて、前者では報道、後者ではオンラインハラスメントなどを論じました。

 こちらから、動画をご覧いただけます。

www.youtube.com

 

朝日新聞社「ジャーナリズム」に一強政治下でジェンダー平等を目指す取り組みについて書きました

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 朝日新聞社発行の月刊誌「ジャーナリズム」に男女平等政策について書きました。「一強」政治特集の中にあります。

 私は「一強だからどうせダメ」という発想はしません。諦めは腐敗の栄養になるからです。市民社会立法府・行政府の志を同じくする人が連携して、現実を少しでも前に進めることが大事だと思います。それから、具体的に進んだこと、進まなかったことを検討することも。要するに解像度を上げてものを見ることの重要性について書いています。