ジェンダー・ギャップ指数について、共同通信の取材にこたえました

 7月中旬に公表された世界経済フォーラムジェンダー・ギャップ指数について、共同通信で分野別の解説記事が出ています。私も少しお話しました。

 

www.47news.jp

 

 

日中国際結婚を観察する文化人類学の本

  日本人男性と中国人女性が結婚紹介所を通じて知り合い、結婚していく流れを数年にわたり参与観察した研究。著者は文化人類学者の山浦ちぐささん。

 
 日本男性は40代後半から60代、中国女性は東北地方のある町に住む20代で、結婚後は女性が日本に移り住みます。多くの男性は中国語が分からないため、紹介所は通訳から始まり結婚後の諍いへの助言もしています。
 
 日本と中国の地理的な近さ、見た目の類似は「結婚できる」という判断につながっていき、言葉が通じないことやお互い数回しか会わずに決断することは、結婚の難しさにつながります。また、中国女性が日本入国の手続きをする際には「それは、本当の結婚なのか」という疑念にさらされます。
 
 本の題名にある通り、相手と「結婚できる」判断の境界線を様々な角度から描きます。例えば女性側が住む地域には「残留孤児」が多く、1980~90年代に日本へ帰国した人たちから、豊かな日本に関する良い印象に結びついたそうです。日本の植民地支配が予想外の形で影響を与えていました。
 
 通読して感じるのは、著者のフェアなものの見方です。結婚相手を探して奮闘する人々や仲介者の発言を的確に位置づけつつ、安易にジャッジしないところが、ともていいなあ、と思いました。
 
 
 

森まさこ首相補佐官主催「女性と経済」勉強会(第2回)

 森まさこ首相補佐官が主催する「女性と経済」勉強会に出席しました。経済学者、エコノミストによる女性雇用、賃金、税と社会保障制度の影響に関するお話を聞き、とても勉強になりました。

 私からは、パブリックコメント募集中の「責任あるサプライチェーンにおける人権尊重のためのガイドライン(案)」についてご紹介しました。こちらは8月29日までパブコメ募集中です。ジェンダー視点がほとんど入っていないのが気になります。

 

 

日本政府主催の国際女性会議WAW!有識者会合第2回

  政府主催の国際女性会議WAW!、今年は12月3日に開催予定です。テーマ、分科会の内容等を話し合う有識者会合に出席しました。

 国際会議にふさわしい内容にすること、国内で様々な地域に住む人が参加しやすくすること等、両立が難しいところもありますが、ジェンダーを巡る課題は普遍的なので世界の人と議論すると楽しいですから、引き続き知恵を絞ります。

www.mofa.go.jp

三浦半島・小網代の森

 

 神奈川県にある三浦半島、小網代の森に行ってきました。
 文字通り本当に「森」でびっくりしました。この緑の中にたくさん動物がいそう。蝶、トンボはずっと目の前を飛んでいました。
 自然保護を長期にわたり続けるには、お金も人手も必要です。すごさ、貴重であることが多くの人に伝わるよう、上手に見せてくれている。
 ボランティアらしき方々がお花の手入れをする傍らに募金箱があり、寄付しました。





 

毎日新聞・開かれた新聞委員会

 委員を務めている毎日新聞社の「開かれた新聞委員会」、座談会の様子が記事になりました。ロシアのウクライナ侵攻、参議院議員選挙など色々話しました。

開かれた新聞委員会:2022座談会(その1) 市民も発信、ウクライナ侵攻 | 毎日新聞

mainichi.jp

 

松濤美術館・津田青楓展

 

 松濤美術館で「津田青楓 図案と、時代と」展覧会を見てきました。渋谷の近くですが閑静な住宅街にあり館内も落ち着いて良い雰囲気でした。

 明治、大正、昭和の時代に活躍した津田青楓は、夏目漱石をはじめ、様々な本の装幀も手掛けています。津田が図案を始め日本画など様々な作品に取り組んだ経緯をその人生と共に理解できる展示でした。徴兵された期間にスケッチに励んだこと、出版と美術が近づいた「時代」を感じる解説も良かったです。