東京都庭園美術館

f:id:rengejibu:20211002211040j:plain
f:id:rengejibu:20211002211056j:plain
f:id:rengejibu:20211002211113j:plain

 庭園美術館ボタニカルアートの展覧会があったので「花柄好き」という単純な動機で行ってみたら、すごく興味深い内容でした。

 英国のシャーロット王妃(1744~1818)を中心に、彼女が支援した植物園の草花を描いた水彩画を展示しています。この時期は啓蒙思想が流行り、植物画には科学と芸術の融合が見られるといい、確かに綺麗なだけでなく、正確に描かれている。
 面白いのは、シャーロット王妃が支援した陶器事業者ウェッジウッドが成長するにあたり、ダーウィン祖父が技術面で助言していた、という話。産業と科学と王室が一緒になって発展する様子が分かります。チャールズ・ダーウィンウェッジウッド創業者の孫娘と結婚していたことを示す家系図も。
 当時、植物画が「女性の教養」とみなされたこと、植物画家やそれを教える職業が女性に開かれていた話や、マスコミの力が強くて王室スキャンダルを書きたてたこと等、色々、今ある課題を想起する出来事や展示も面白かったです。
 展示物のほとんどは撮影できませんが、以下は撮影OKスポットでした。