こちらです。
ポイントは3つあります。
①表現自体の問題
②広告起用の問題
③対外的な約束という問題
私は①については個人の判断というスタンスです。現時点では法規制に反対という立場で、行政の審議会でもそのような発言をしてきました。
②については問題があります。広告は公的空間に掲出され、お墨付きを与える効果があるためです。
今回、いちばん問題視したのは③です。企業などが国際枠組みで約束したことは守らなければいけません。守るつもりがないなら、その枠組みから外れるのが筋です。この筋論が守られていないことが一番の問題だと私は思います。
=================
記事公開後に様々な人と意見交換をしました。整理して紹介すると、欧米出身者、その文化に触れて教育を受けたり仕事をしてきた人は、①の段階から問題視しています。この文脈で自由を持ち出しても、彼・彼女たちには理解されません。ビジネス関係者は②を重視します。
①~③まで認めるべき、という意見の方で、穏当にやり取りする関係にある方とも話をしています。その方の考えは分かりました。
しかし、SNSで目立つのは、今回の広告に違和感を持つ人の意見表明をつぶすかのような動きです。自らの表現の自由は最大限みとめられるべき、異論を述べる自由は許さない、という主張は矛盾していますし、長期的には正当性を失っていくでしょう。