マイクロファイナンスを主流に

今日は午後4時45分から5時45分まで、公共政策学科でマイクロファイナンスに関するセミナーを聞いた。マイクロファイナンスとは、発展途上国貧困層向けに少額無担保融資など、既存の銀行などが手がけてこなかった金融サービスを提供すること。バングラデシュグラミン銀行がよく知られている。

講師は米政府機関でマイクロファイナンスに携わった後、ボストンのACCION(アクシオン)という機関でシニア・バイス・プレジデントを務めているエリザベス・ラインさん。「マイクロファイナンスを主流に」がテーマだった。

私は、グラミン銀行を設立したムハマド・ユヌスさんにインタビューをしたのがきっかけでマイクロファイナンスに興味を持ったので、グラミンとの共通点・相違点について講演後に質問してみた。同じなのは、ローンの返済率が97%と高いこと。ユヌスさんは「バングラデシュでは、貧しい人の方が借りたお金をきちんと返す」と強調していたが、ラインさんの機関でも同じことが言えるという。

グラミンとは違い、彼女の機関のサービス対象は「1日2ドル以下」で暮らすような最貧困層ではないそうだ。また、融資だけでなく保険の提供を行っていると聞いて面白いなと思った。「近い将来は年金を提供することも考えたい」という。