2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

米国のワークライフバランス事情が手に取るように分かる。

This Is How We Do It: The Working Mothers' Manifesto作者: Carol Evans出版社/メーカー: Hudson Street Press発売日: 2006/04/06メディア: ハードカバー クリック: 3回この商品を含むブログ (1件) を見る米国には子育てをしながら仕事を続ける女性が多い…

週末はNY州で育児中の30代共働きカップルにインタビュー。

妻のSさんは大手企業で部長職、夫のVさんは高校教師をしていて、子供が2人いる。彼女が仕事と育児を両立しながら昇進できた理由を知るのがインタビューの目的だ。ちなみに日本企業で部長級に占める女性割合はわずか1.8%。大半が出産を期に仕事を辞めてしまう…

妻は部長・夫は教師

アメリカの家庭では食事時に男性もよく働く。

今日はサンクスギビングだったので、お昼は連れ合いの指導教官であるY教授がランチに、夜は私のリサーチについてアドバイスをして下さったR教授がディナーに招いてくれた。メインは七面鳥。グレービーソースやクランベリーソースを添えて食べる。炊いたり蒸…

サンクスギビングに「厨房に入った」男子たち

世界経済フォーラムが2006年の「ジェンダー・ギャップ指数」を発表した。

調査対象115カ国中、日本は79位。もちろん、G7で最下位だ。この種、男女もの国際調査で日本の順位はいつも低いから驚きはない。でもいくつかの国々より順位が低いことは信じがたかった。例えばコロンビア(21位)やタイ(25位)では農村部の女性たちが「良い…

日本が世界79位の理由

Evangelical Christian(キリスト教保守派)の子供向けキャンプの様子を描いたドキュメンタリー映画『Jesus Camp』を見た。

キリスト教保守派の人々は公立学校で進化論を教えることに反対し、人工妊娠中絶禁止を訴える。信者は全米に3000万人以上いてブッシュ政権の支持基盤になっている。 映画によるとこの宗派の親を持つ子供の75%が学校に通っておらず、自宅で親に勉強を教わるHo…

キリスト教保守派の子供洗脳戦略

だんだんと東京での生活に近づいてきた。

リサーチの方向性が固まったので、人に話を聞きに行ったり会議に出かけたりする機会が増えた。インタビュー依頼に関するメールをこの3週間に50通以上書いた。出張する時は飛行機に乗って2,3泊するので手配に時間がかかる。感謝祭の日はランチとディナー、別…

今日はフルブライト主催の美術館ツアーに参加した。

ミシガン大学に籍を置くフルブライターとその家族25人が大学のロゴ入りバスに乗り、遠足気分で高速に乗ること1時間、オハイオ州のトレド美術館に到着した。 最初にこの夏出来たばかりのガラス・センター(写真)を解説付きで回る。エジプトの古いガラス器、…

美術館ツアーと旧ソ連による創氏改名

今朝は地域問題に関するセミナーに出席。

私が住んでいるアナーバー市を含むワシュナウ(Washtenaw)郡の現状について外部機関が審査、結果リポートを見ながら住民たちが話し合った。基調講演をしたのはアナーバーへの知識集約型産業誘致を手がける機関・SPARKのマイケル・フィネー氏。これまで、ミ…

モノ言う住民たちによる参加型民主主義

私が住んでいる大学町には自分と価値観が似ている人が多い。

せっかくなので旅行先では、いつも会わないタイプの人と話そうと思い、たとえばタクシーに乗ったらドライバーに話しかけてみる。ピッツバーグ市内からホテルまで利用したタクシーのドライバーはライター兼エディター。日本の俳句まで口ずさんで見せたのには…

「ライスは過大評価されている」

ところで、飛行機の席が隣だった人からはジェンダーや人種についても興味深い意見を聞けた。「現政権の中ではライス国務長官は日本でも有名。彼女とヒラリー・クリントンが次期大統領候補という話を聞いたことがあるが、どう思うか」と尋ねてみた。政治的に…

ひょんなことからブッシュ支持の人たちと話す機会があった。

専業パパの会議で夕食会に向かうバスの中と、帰りの飛行機で隣に座った相手。無関係な場所で会った出身地も異なる2人から同じような意見を聞いたのが興味深い。共通点は2人とも成功したビジネスマンで50代であること。政治とは無関係のことを話していたら「…

今日はミズーリ州カンザスシティで開かれた"At-home Dads Convention (専業パパの会議)"に参加。

私の留学目的は「アメリカ男性の家事育児参加とそれが妻のキャリアに与える影響」を調べること。全米から自宅で子供の世話をするお父さんたちが集まると知って、すぐに申し込みをした。参加者は約60人。彼らの前職はシリコンバレーのIT企業や弁護士などホワ…

アメリカの専業パパ約60人から学んだこと

今朝開かれたスタッフ・ミーティングで話題の中心になったのはやはりMCRI(Michigan Civil Rights Initiative)。

7日にこれが採択されたことで、州政府予算を特定の属性の人々に使うことができなくなる。ミシガン大学は州立で、CEWの予算の大部分は大学からきている。そのためCEWの事業の中でも明確に「女性向け」を謳った奨学金制度などは存続の危機にさらされる。少し前…

昨夜は旅行先のホテルでCNNとFOXニュースを見ていた。

心なしか、CNNのキャスターは元気そうに、FOXニュースのキャスターはちょっと深刻な感じで選挙結果を伝えたように見えた。結果はすでに報じられている通り、民主党の勝ち。下院で過半数を取り上院でも議席を増やした。先日、サダム・フセインに死刑判決が言…

1勝1敗:リベラルなミシガン州民から見た中間選挙の結果

日曜から水曜までピッツバーグ(Pittsburgh:写真)に滞在。

連れ合いと一緒にINFORMSという技術・情報工学系の研究者が集まる学会の会場に来ています。大学教授、博士課程の学生や、マイクロソフト、ヤフーなどIT企業に所属する研究者など4000人が集まっています。私は知識ゼロの分野なので会場の様子を横目で見ながら…

ピッツバーグで知った技術系研究者のワーク・ライフ・バランス

白人差別? 米中間選挙のもうひとつの争点

ミシガン州民にとってもうひとつの争点は、MCRI(Michigan Civil Rights Initiative)という法案。直訳すれば「ミシガン公民権法案」となり、何だか進歩的なイメージですが中身は正反対。州政府や教育機関がマイノリティ優遇措置をとるのを禁じます。この法…

11月7日に迫った米中間選挙。

私の知人たちは2つのことを気にかけています。ひとつめは州知事選。リベラル派は現職のジェニファー・グランホルム氏(民主党)を支持し、保守派は対立候補のディック・デボス氏(共和党)を推しています。Ann Arborは青い(民主党支持者が多い)街なので、T…

米中間選挙:ミシガン州民にとっての争点

今朝は気温が2度まで下がった。

午前中からお昼過ぎまで雪がちらついて、初積雪に。初雪は2週間ほど前だったが積もったのは今日がたぶん初めて。これから3月末まで続く長い冬を思うと少々気分が重い。お昼から、Institute for Research on Women and Gender(女性ジェンダー研究所:写真)で…

自分が保守的なのかもと思う時