2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

付記

4月21日付の科学と生活のイーハトーヴにて、ご書評いただきました。執筆者は理学博士で小さなお嬢さんのお母さんでもあります。私が伝えたかったことを、十二分にご理解いただいた上で、私以上にクリアに表現していただいており、とても嬉しい気分になりまし…

アメリカで行った調査が本になりました。

内容はタイトルの通りで、アメリカの共働き夫婦がどんなふうに家事育児分担をしながらお互いのキャリアを伸ばしているか紹介しています。こちらの日記でも繰り返し触れているように、アメリカの公的育児支援は貧弱で、有給の育児休業制度すらありません。に…

本を書きました

稼ぐ妻・育てる夫―夫婦の戦略的役割交換作者: 治部れんげ出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2009/04/20メディア: 単行本購入: 16人 クリック: 311回この商品を含むブログ (9件) を見る

夫婦の2組に1組が離婚するアメリカで、離婚そのものは本書のタイトルにある通り、「よくあること(Happens Every Day)」である。

しかし、乳幼児の子ども2人と主婦の妻を捨てて、出て行く夫というのは「よくいる」のだろうか。さらに、別れる原因が同僚との恋愛沙汰で、その同僚の採用面接を自分が担当していた…というのも「よくあること」なのだろうか。子どもはまだ、1歳半と3歳で、浮…

よくある離婚のはなし

Happens Every Day: An All-Too-True Story作者: Isabel Gillies出版社/メーカー: Scribner発売日: 2009/03/24メディア: ハードカバー クリック: 18回この商品を含むブログ (1件) を見る

日本でも、男性のWLB問題がとりあげられています。

東大の佐藤博樹教授が、首都圏在住の2800人に対して調査を行いました。対象となったのは、民間企業で働く正社員の人たちです。 その結果、ワーク・ライフ・バランスへの満足度が最も低いのは、無配偶(未婚と離別・死別を含む)の男性でした。 普通、WLBとい…

この流れはいずれ、日本にもやってくるだろう。

アメリカのFamily & Work Instituteの最新調査によれば、共働き家庭で女性の家計貢献度は44%に達している。夫婦は経済的に対等に近づきつつあるのだ。女性はもはや、子どもを産んでも、男性と同程度のキャリアへの意欲をもつ。 女性が「稼ぐ」ようになる一方…

ズライコさんからメールがきた。

南フロリダ大学の女性学会議で知り合ったタジキスタンの文化人類学者だ。2007年2月のことで、当時は彼女も私も、フルブライトでアメリカに滞在していた。今、彼女は再びアメリカにいるそうだ。2人の子どもと一緒にワイオミング大学で研究中とのこと。 フロリ…