2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

国内に植民地を作る

結局「外国人だから」、今の相場より格安で家事や育児をやってもらおう、と考える時、しわ寄せは働く人の生活にきます。これまで日本女性は家事育児を一手に引き受けてきました。男女差は諸外国と比べてもかなり大きく、女性の我慢のもと、家庭生活が成り立…

働く側にメリットはあるのか

…ここまで、家事育児を「頼む側」の立場から考えてきましたが、その仕事を「引き受ける側」から見たらどうでしょう。働く親向けのサービスと考えると、ニーズの大半は夕方から夜に発生します。昼間は介護など、別の「主婦的仕事」を請け負って、複数掛け持ち…

移民に発注する場合の適正価格は?

家事育児を「発注する側」から見た、移民受け入れのメリットは「今より安く頼める」か「同じ値段で、より質の高いサービスを頼める」ことでしょう。質については、人それぞれなので置いておき、ここでは価格のみを考えてみます。 一般的なシッターさんの時間…

現状の福祉サービスの価格

こういった市場化されたサービスの他に、自治体が手掛けているボランティアベースのものもあります。育児はファミリーサポートセンター、家事はシルバー人材センターなど。料金は地域によって異なりますが、私が住んでいる自治体(23区内)では、どちらも1時…

現存する市場サービスの価格

第二に、これが一番大きいのですが、費用の問題です。まず、現状、日本で提供されている家事育児サービスの費用を見てみます。 育児サービス、いわゆるベビーシッターの場合、相場は1時間1500円。シッターさん本人は1000円取り、残りはシッター会社が斡旋料…

彼女たちはどこに住むのか?

まず第一に住居の問題があります。日々、こまごまと発生する家事を完全に外注し、それから解放されようと思ったら、住み込みで人を雇うのが一番。でも、都市部でメイドさん/シッターさんが住むために一部屋用意できるような家庭は、そう多くないでしょう。…

多様なニーズに応えるのは大事

もちろん、選択肢は多様な方が良いです。駐在員など、英語話者のシッターさんや家事サービス従事者に、家や子どものことを頼みたい人は少なくありません。ある外資系企業の女性役員から、シッターさん・メイドさんのビザをスポンサーするにあたって、日本の…

私は、疑問に思っています。

WLB

日本の少子高齢化や低い女性労働力率の問題は、海外からも広く認知されています。この問題を扱った英語の記事では、いつもいつも、同じ解決策が提示されています。必ず出てくる解決策は「移民を受け入れ、家事育児サービスを担ってもらい、今、家庭に入って…

日本企業の女性活用動向について、どちらかというと厳しい見方をしているのですが、ここへきて思わぬ援軍の存在に気づきました。

それはお父さんたち。特に成人した娘を持つ父親たちの発言に真剣さを感じることが多いのです。 父親が娘をどう育てるか。パターンは2つあるでしょう。1つめは「女の子であること」を強調する場合。2つめは勉強や就職で「頑張ってそれなりの結果を出すこと」…

夫はつい最近まで、1カ月の育休を取っていました。

政府や企業の取り組みやイクメンブームもあって、少しずつですが男性の育児休業経験者が増えている様子。今日は妻の立場から、夫育休についてちょっと書いてみます。 第一子の時、夫は、家事全般をやっていました。退院後、身動きが取れない私に代わって買い…