2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

パトリシアが暗に批判しているのは、上司も同僚も白人ばかりという実態だ。

この話題、短期滞在者の私には「非常に興味深い」ですむ話だが、CEWで長く働くスタッフはあまり触れたくないはず。ディレクターのキャロルを始めナンバー2のべスも他の常勤スタッフも多くが白人女性。常勤スタッフに有色人種を増やせというパトリシアの主張…

本当のダイバーシティ推進は不快感を伴う(2)

今日は朝から午後2時までCEWのスタッフ研修。

気分転換を兼ねて郊外にある山小屋風の研修施設(写真)に集まった。議題は今年の成果を話し合い、3〜5年の中長期行動目標を作ること。最初にスタッフが持ち寄った昔の写真をスライドにして見せる。誰が誰かを当てっこしながら、驚いたり笑ったりして和やか…

本当のダイバーシティ推進は不快感を伴う(1)

今日は私が所属するCEWの設立者兼元ディレクターのジーン・キャンベルさんとランチをご一緒した。

彼女は43年前、ミシガン大学の副学長に掛け合ってこのセンターを作った。当時女性は大学に入学するものの、在学中に結婚・出産でやめることが多かった。そういう人たちがもう一度大学で学べるよう手助けするためにセンターを作った。 副学長は男性だったが、…

女人禁制の入り口を開けた人

親しい友人の1人に中国人女性がいる。

共通の知人のホームパーティによばれたり、ちょっとした雑用を一緒にやったりして仲良くなった。彼女が近々、クルマを買うと言うので車種を尋ねたら「ホンダ」と即答。中国人の留学生仲間からは「日本車なんて買っちゃだめじゃん。ボイコットしなきゃ」と冗…

アメリカの大学には女性の学長が少なくない。

私のいるミシガン大学も学長は女性だし、ハーバードも最近、女性学長を採用した。アイビーリーグのひとつ、ブラウン大学も女性学長を擁している。 "The Chronicle of Higher Education"6月15日号は、数ある女性学長の1人、シャーリー・アン・ジャクソン氏の…

成功する女性リーダーの条件

CEWの運営は4つの資金源でまかなわれている。

1つめは大学や州政府、2つめは連邦政府、3つめは寄付、そして4つめは基本財産の運用益。財源が複数あるので不測の事態が起きても活動に支障はない。 今年は1つめの資金源が苦しいようだ。最近、ミシガン州の景気が悪いため予算が減らされたのだ。また、昨年1…

12億円の寄付が可能にするもの

そろそろ帰国が近づいたので、この街でやり残したことを順繰りにためしている。

今日はキャリア・カウンセリングを受けてみた。私が客員研究員として所属しているCenter for the Education of Womenの役割は大きく言って3つあり、そのうちの1つがカウンセリングだ。 持ち込まれる相談案件を分析して課題を炙り出し、センターとして取り組…

キャリア・カウンセリングを受けてみる

動いている車と銃に関する注意

?車のトランクに放り込まれたら、後部ライトの部分を蹴り破って手を思い切り振り回せ。他の車の運転手が異変に気づいてくれるように。 ?もし後部座席から銃を突きつけられたら。絶対に車を停めるな。アクセルを全開にして車を何かにぶつけ、大破させろ。後部…

停まっている車に関する注意

?買い物の後、自分の車の中で財布を取り出してレシートや手帳を見るな。誰かが後をつけているかもしれないから。 ?大型車の隣に駐車した場合、歩行者に見える側から車に乗り込むべし。連続殺人犯が大型車に潜んでいるかもしれない。 ?もし自分の車のそばに停…

一般的な注意

?階段でなくエレベーターを使え。 ?肘は身体で一番強い部分なので、ここを使って誘拐犯を攻撃せよ。 ?強盗に財布を出せと言われたら、手渡さずに遠くに放り投げよ。相手の注意が逸れた隙に走って逃げろ。

私が住んでいるAnn Arbor市はとても安全だ。

人口は10万人強と少ない上、ほとんどが大学関係者。世帯収入は1000万円を超えていて裕福なので金銭目当ての暴力犯罪について耳にする機会もない。 でももちろん、アメリカの他の地域では怖いことが色々と起きている。 それを実感させられたのが、昨日見たメ…

One Night at the Call Center: A Novel作者: Chetan Bhagat出版社/メーカー: Ballantine Books発売日: 2007/05/01メディア: ペーパーバック クリック: 10回この商品を含むブログ (1件) を見る

インド・デリーのコールセンターで働く6人の男女を描いた小説。 都市で働く人共通の悩みに、インド特有の課題が織り込まれていて面白かった。主人公は20代後半の男性。ストーリーは、ある一晩に起きた人間模様と主人公と元彼女のデートシーン回想で構成され…

"移民"と"ミドルクラス"体験もよく話題に上った。

昼食時はカリフォルニア州選出のロレッタ・サンチェス議員(写真)の講演を聞いた。「アメリカン・ドリームって何でしょう? それは私です」。両親は移民だという。兄弟姉妹が6人もいて、妹(かお姉さん)も国会議員。確かにアメリカン・ドリームだ。 彼女の…

アメリカン・ドリームの再生は可能か(2)

ワシントンDCで「Searching for the New American Dream(新しいアメリカン・ドリームを探して)」という会議に出席。

主催は労使関係を扱うLabor and Employment Relations Association(LERA) 。研究者、政策担当者、組合関係者200人が集まった。 ミシガン大学へ来て10カ月、アメリカ人カップルのワーク・ライフ・バランスについて文献調査やインタビューをしてきた。実態把握…

アメリカン・ドリームの再生は可能か(1)

メリーランド大学のジャーナリズム学部で教鞭を執る女性教授に会ってきた。

ワシントン・ポスト記者から大学教授に転身し、同学部で初めて女性のTenured Faculty(終身在職権付教授)となった人物。 私は2年前に、フルブライトの客員研究員として所属する米国の大学を探していた。知人に紹介されてお願いメールを送ってみたところ、こ…

ジャーナリズム学科の女性教授とお喋り

前回に引き続き Chronicle の最新(2007年6月15日)号より。

「そもそも"2.0"とか新語に飛びつくなよ」という意見もあるだろう。ただ、この記事のテーマは技術の変化が今後の研究活動に与える影響であって、消費を煽るのが目的ではない。一応、目を通す価値はあるように思った。 筆者はMichael Jensen。ジョンズ・ホプ…

Web3.0が研究者に与える影響

米国には色々な大学ランキングがある。

中でもいちばん有名なのはU.S.Newsが行っているものだ。5月25日付の"The Chronicle of Higher Education"は、このランキングを巡る議論を特集している(写真)。 ハーバードやプリンストン、MIT、スタンフォードといったトップ校は今さら気にする必要はない…

大学ランキングをめぐる議論

今日はミシガン大学で発表をした(写真)。

テーマは「共働きカップルの家事育児時間」。この10カ月間に行った文献調査とインタビューの結果をまとめた。米国での調査はこれで一区切りだ。 所属先のCenter for the Education of Womenのディレクターや同僚たち、ミシガン大学の研究者や大学院生など約2…

最後のプレゼン