2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

旅先で話しかけてくるのは、善意の人ばかりではない。

高い土産物を売りつけたり、「ぼったくり料金」を提示する人が多いのも事実。10年前に行ったエジプトでは、一歩外に出れば「あれを買え」「これを買え」攻撃に遭って疲労困憊。今回もそういうことがあるだろう、と半ば諦めていたのだが・・・チュニスにはぼった…

チュニジアの印象(2):モラルの高い人々

仏・リヨンから少し足を伸ばして、北アフリカのチュニジアへ。

首都・チュニスに5日間滞在した。飛行機でリヨンから2時間、パリから3時間弱なので、フランス人にとって手近な観光地のようだ。 1956年に独立するまでフランスの植民地だったので、街は確かにフランス風。大通りにはカフェが軒を連ね、屋外にはパラソルとテ…

チュニジアの印象(1):珍しがられる東洋人

食べ物と人以外に、リヨンで印象に残ったもの。

"Le Centre d'Histoire de la Resistance et de la Deportation(抵抗と国外追放の歴史センター:写真)"。 第二次大戦中、親独政権下のフランスで抵抗運動を続けた人々を紹介している。当時リヨンは抵抗の拠点だったそうだ。ナチスのプロパガンダに対抗し、…

抵抗と国外追放の歴史センター

22日から26日までフランスのリヨンに滞在。

下調べをする時間がほとんどなく、ホテルだけ予約して行ったのだけれど、とても良い街だった。現在住んでいるアメリカ(の大学町)との比較で気づいたことは3つ。?食事が非常に美味しい、?英語がほとんど通じなくて不便、?サービス業に携わる人が真面目。 食…

美味しく丁寧な街・リヨン

気分転換のため、ふだん読まない雑誌を買ってみた。

意外に読みごたえがある。インタビュー記事では、サラ・ジェシカ・パーカー(表紙写真)が、自分で始めた激安服ブランドについて語っている。自ら自社製品を身に着けた写真を何カットも使ってあり、一見、宣伝記事に見えるがそうでもない。 新ブランド立ち上…

サラ・ジェシカ・パーカーの激安ブランドなど

この街では"世界の料理アメリカ版"に事欠かない。

日本食も中華料理も現地化されている。美味しいものを食べ慣れた日本人は「何か間違っている」と思うだろう。以前、日本のラーメン屋がある、と聞いて車で行ってみたら、とんでもないインスタントで仰天した。しかも行列が出来ている。こんなの日本だったら…

”本物のピザ”は意外にも近所にあった

楽と言えば先日のインタビューがまさに当てはまる。

対象は専門職女性。2児の母。彼女の勤務先は先進的な育児支援制度を持っている。担当者はライバルが事業所内託児所にかける予算を知っていて「うちも優秀な人材を集めるためにもっと頑張らなきゃ」とやる気を見せていた。関係者に話を聞いた限り、恵まれた職…

「制度だけよ」

先日の原×ムーア対談を思い出していて気づいたことがある。

アメリカ人はOpen-ended Questionに慣れている。ムーア監督が聞かれていないことまでサービスして喋ったのもそのせいだろう。 これは著名人に限った話ではない。アメリカの社会学者が行ったカップルへのインタビューに基づく本を10数冊読んで同じことを感じ…

Open-ended Questionに慣れた人々

土曜に見たが、前評判通りのすごい映画だった。

第二次世界大戦でニューギニアに従軍し、撮影当時は神戸でバッテリー商を営んでいた奥崎謙三氏が主人公。戦後すぐにある部隊で上官の命で部下2人が射殺された。死因を不審に思った遺族と共に、奥崎氏は元戦友や上官の元を尋ねる。そこで明かされた戦場の実態…

『ゆきゆきて、神軍』

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先週末、原一男監督の映画を見た。

ミシガン大学の日本センター主催で、金曜は『極私的エロス』、土曜は『ゆきゆきて、神軍』を上映。土曜は映画の前に、原監督とマイケル・ムーアの対談(写真)もあった。『ロジャー&ミー』製作中のムーア監督が『ゆきゆきて〜』を見て絶賛したことは知られ…

マイケル・ムーア×原一男 対談

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大規模戦争後に無政府状態になったアメリカが舞台。 各地に小さな街が点在し、人々は中世に逆戻りしたような暮らしをしている。ヤクザまがいの軍隊が周辺を統治していて、男性を徴兵したり物資を奪っていく。皆、武装した兵士たちが怖くて手出しができない。…

米国の保守派が嫌うもののひとつが"リベラル偏向"。

メディアやアカデミアは、しばしば「偏っている」「リベラルすぎる」と保守派から批判される。テンプル大学の訴訟もその一例だ。 5月11日付のThe Chlonicle of Higher Education(A22-23面:写真)によると、修士課程の元学生が同大学を訴えていた。政治的好…

アカデミアはリベラル偏向か

夕方便でミシガンに帰るまで時間があったので、アーリントン へ。

広すぎて歩くと大変とガイドブックに書いてあったので、7ドルで敷地内を回ってくれるガイド付バスに乗る。ケネディの墓など数カ所ある見どころで降り、好きな時間に次便や次々便に乗れる。 戦没者を国家が祀るという意味で、アーリントンは靖国神社と比較し…

アーリントン国立墓地と女性軍人

ワシントンDCでGlobal Diversity Forum という会議 に参加した。

米英企業でダイバーシティ推進担当者が集まる。私は日本企業におけるジェンダー・ダイバーシティについて1時間、発表をした。この2、3年で流行語のようになっている"ダイバーシティ"、日本では"男女平等"を非政治化するための言い換え用語のようになっている…

日米欧企業におけるダイバーシティの焦点