2006-01-01から1年間の記事一覧

アメリカ南部のある街に住む共働きの夫婦に電話でインタビューをした。

夫婦ともに30代の管理職。子供が2人いる。インタビューの主目的は家事育児をどう分担しているかを尋ねることだった。家事も育児もだいたい半々に分けていて、家計負担もおよそ半々だという。夫は「結婚は責任を分担することだと思う」と話しており、それをき…

今日のお昼時は所属しているCenter for the Education of Womenでパーティー。

数年前から非キリスト教徒に配慮して「クリスマス・パーティー」でなく「ホリデイ・パーティー」と呼んでいるらしい。11時頃から会議室を飾り付けた。色は青と銀が中心。聞けばユダヤ教徒の祝日、ホニカ(12月16日)は青・白がシンボルカラーだそうだ。私が…

アルコール抜きでも盛り上がるHoliday Party

米メリーランド大学の研究者が、最近40年のアメリカ人の日常生活の変化を分析している。

Changing Rhythms of American Family Life (Rose Series in Sociology.)作者: Suzanne M. Bianchi,John P. Robinson,Melissa A. Milkie出版社/メーカー: Russell Sage Foundation発売日: 2006/08/30メディア: ハードカバー クリック: 1回この商品を含むブロ…

苗字も名前も変わっているので、日本で自己紹介をすると必ず「え?」と聞き返された。

変わった名前を持っていると、同じ苗字・名前の人に会うと妙に親近感がわく。以前、インターネットで書いた原稿で私の名前を見た同姓の方から編集部にメールをいただいたことがある。親戚同士ではないことを確認した後、私も先方も「親戚以外にこの苗字の人…

大学が学生に提供するのは講義と単位だけではない。

文化やスポーツなど学業とは直接関係がない活動への支援も充実している。先週金曜の夜はキャンパスに隣接した美術館で写真展が無料公開された(写真)。フォードの工場をモノクロで撮影した写真を見ながら、お寿司やフルーツなどを食べつつ学生同士でお喋り…

年俸8600万円の学長と潤沢な資金

活動家と研究者の間には溝があるようだ。

昨夜、大学内でアファーマティブアクションに関するシンポジウムが開かれた。私はフルブライトのホリデー・パーティーに行くため欠席したが、今朝のCEWスタッフミーティングで報告を聞いた。 シンポジウムを主催したのはアフリカ学センター。研究者3人がパネ…

アファーマティブアクションがあぶり出す研究者の本気度

「The Michigan Review(写真)」は保守系の学生新聞だ。

25年の歴史があり、月2回・4万部を発行していて、30人のスタッフライターを抱える。この新聞はミシガン大学が入試に際し、アフリカ系の入学志願者にポイント加算する「積極的是正措置(アファーマティブアクション)」に反対している。11月の選挙で是非が問…

保守系の学生新聞・編集長の視点

今夜はメサイアを聴きに行った。

キャンパス内のホールで開かれている毎年恒例のコンサートだ。交響楽団とコーラスは地元の人々。そこにプロの4人の歌手が加わる(写真)。演奏時間は2時間半と長かったが手元のパンフレットで作曲当時のエピソードを読んだりしながら楽しんだ。コンサートは…

メサイア・12ドル

米国のワークライフバランス事情が手に取るように分かる。

This Is How We Do It: The Working Mothers' Manifesto作者: Carol Evans出版社/メーカー: Hudson Street Press発売日: 2006/04/06メディア: ハードカバー クリック: 3回この商品を含むブログ (1件) を見る米国には子育てをしながら仕事を続ける女性が多い…

週末はNY州で育児中の30代共働きカップルにインタビュー。

妻のSさんは大手企業で部長職、夫のVさんは高校教師をしていて、子供が2人いる。彼女が仕事と育児を両立しながら昇進できた理由を知るのがインタビューの目的だ。ちなみに日本企業で部長級に占める女性割合はわずか1.8%。大半が出産を期に仕事を辞めてしまう…

妻は部長・夫は教師

アメリカの家庭では食事時に男性もよく働く。

今日はサンクスギビングだったので、お昼は連れ合いの指導教官であるY教授がランチに、夜は私のリサーチについてアドバイスをして下さったR教授がディナーに招いてくれた。メインは七面鳥。グレービーソースやクランベリーソースを添えて食べる。炊いたり蒸…

サンクスギビングに「厨房に入った」男子たち

世界経済フォーラムが2006年の「ジェンダー・ギャップ指数」を発表した。

調査対象115カ国中、日本は79位。もちろん、G7で最下位だ。この種、男女もの国際調査で日本の順位はいつも低いから驚きはない。でもいくつかの国々より順位が低いことは信じがたかった。例えばコロンビア(21位)やタイ(25位)では農村部の女性たちが「良い…

日本が世界79位の理由

Evangelical Christian(キリスト教保守派)の子供向けキャンプの様子を描いたドキュメンタリー映画『Jesus Camp』を見た。

キリスト教保守派の人々は公立学校で進化論を教えることに反対し、人工妊娠中絶禁止を訴える。信者は全米に3000万人以上いてブッシュ政権の支持基盤になっている。 映画によるとこの宗派の親を持つ子供の75%が学校に通っておらず、自宅で親に勉強を教わるHo…

キリスト教保守派の子供洗脳戦略

だんだんと東京での生活に近づいてきた。

リサーチの方向性が固まったので、人に話を聞きに行ったり会議に出かけたりする機会が増えた。インタビュー依頼に関するメールをこの3週間に50通以上書いた。出張する時は飛行機に乗って2,3泊するので手配に時間がかかる。感謝祭の日はランチとディナー、別…

今日はフルブライト主催の美術館ツアーに参加した。

ミシガン大学に籍を置くフルブライターとその家族25人が大学のロゴ入りバスに乗り、遠足気分で高速に乗ること1時間、オハイオ州のトレド美術館に到着した。 最初にこの夏出来たばかりのガラス・センター(写真)を解説付きで回る。エジプトの古いガラス器、…

美術館ツアーと旧ソ連による創氏改名

今朝は地域問題に関するセミナーに出席。

私が住んでいるアナーバー市を含むワシュナウ(Washtenaw)郡の現状について外部機関が審査、結果リポートを見ながら住民たちが話し合った。基調講演をしたのはアナーバーへの知識集約型産業誘致を手がける機関・SPARKのマイケル・フィネー氏。これまで、ミ…

モノ言う住民たちによる参加型民主主義

私が住んでいる大学町には自分と価値観が似ている人が多い。

せっかくなので旅行先では、いつも会わないタイプの人と話そうと思い、たとえばタクシーに乗ったらドライバーに話しかけてみる。ピッツバーグ市内からホテルまで利用したタクシーのドライバーはライター兼エディター。日本の俳句まで口ずさんで見せたのには…

「ライスは過大評価されている」

ところで、飛行機の席が隣だった人からはジェンダーや人種についても興味深い意見を聞けた。「現政権の中ではライス国務長官は日本でも有名。彼女とヒラリー・クリントンが次期大統領候補という話を聞いたことがあるが、どう思うか」と尋ねてみた。政治的に…

ひょんなことからブッシュ支持の人たちと話す機会があった。

専業パパの会議で夕食会に向かうバスの中と、帰りの飛行機で隣に座った相手。無関係な場所で会った出身地も異なる2人から同じような意見を聞いたのが興味深い。共通点は2人とも成功したビジネスマンで50代であること。政治とは無関係のことを話していたら「…