週末はNY州で育児中の30代共働きカップルにインタビュー。


妻のSさんは大手企業で部長職、夫のVさんは高校教師をしていて、子供が2人いる。彼女が仕事と育児を両立しながら昇進できた理由を知るのがインタビューの目的だ。ちなみに日本企業で部長級に占める女性割合はわずか1.8%。大半が出産を期に仕事を辞めてしまう。


約2時間話を聞いて、Sさんが在宅勤務をしたりVさんが育児休暇を取るなど工夫をしてきたことが分かった。5歳の息子さんは父親によくなついていて、一緒に遊んだり、たまに会話にも加わったていた。これから来年夏の帰国までに出来るだけたくさんのカップルにこうしたインタビューをする予定だ。


夫妻の家のリビングには大人の背丈ほどもあるクリスマスツリーが飾ってあった。小さな子供がいるとは思えないほどきれいな部屋を見て思わず「映画に出てくる家みたい」と言うと「アメリカでは平均以下の広さの家ですよ」と笑っていた。


絵に描いたようなファミリー・バリューの世界を見た後は、タクシーで約10分の距離にあるダウンタウンに行ってみた。するとそこには活動をほぼ停止した街の姿が。メインストリートは店もオフィスも軒並み閉まっていて、営業中なのはサンドイッチ店のサブウェイと古びたデパートのみ。クリスマスの飾りがついた電灯がかえって寒々とした感じを醸し出している。


実は泊まったホテルの向かいにはショッピングモールがあり、ここはそれなりに賑わっていた(写真)。ダウンタウンからここまでクルマで約10分。クルマがないと何もできない社会であることをあらためて感じる。かなり大きなモールだったが、まともな食事ができるレストランは1つしかなく、3食連続同じ店で食べるはめになった。