2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ミシガン大学のインターナショナルセンター主催で、アラブ系アメリカ人のコミュニティーを見るツアーに参加。

バスで約1時間のディアボーン(Dearborn)という街へ行った。米全土には350万人のアラブ系アメリカ人がいる。カリフォルニア、ニューヨーク、ミシガン、フロリダ、ニュージャージー州に住む人が多い。特にミシガン州ディアボーンは人口の30%がアラブ系で集中…

アラブ系アメリカ人のコミュニティー

キャンパス内では数え切れない講演やワークショップが開かれていて、毎日が学園祭といった趣だ。

正式に聴講させてもらっているのはメキシコのゼミだけで、他は各学部が開いている講演案内のメールを見て好きなものを見に行く。今年に入ってから、そういうものだけで50ほど聴いた。 中にはあまり面白くないものもある。今日の夕方聞いた講演は期待外れの一…

今日は"Working Mother"誌を発行する会社のCEO、キャロル・エヴァンズさん(写真)の講演を聞いた。

ちょうど4ヶ月前にキャロルさんの著書『THIS IS HOW WE DO IT』を読んでとても面白かったので、楽しみにしていた。予想通りエネルギッシュで明るい人だった。本を書いたきっかけは、CNBCに出演した際に受けた質問だという。2001年9月、現在CEOを務める会社を…

「母親が働くのはいいことなんでしょうか」

午前中は"Is HIV/AIDS Really a Black Deseases?(HIVは本当に黒人の病気か?)"というもの。

発表はBlackWomensHealth.comというサイトの責任者で医学博士のデビッド・プライヤーさん。米国人のエイズ患者を人種別に見ると、アフリカ系が圧倒的に多い。特にアフリカ系男性はHIVポジティブでありながら、気づいていない人の割合が高いそうだ。貧困など…

土曜日の講演について(続き)

昨日・今日はミシガン大学の公衆衛生学部(Shool of Public Health)で開かれた会議を聴きに行った。

テーマは"Health, Race and Media: The Power of Perception"というもの。少数人種に多い健康上の問題やメディアの影響について9つの講演が開かれた。 昨日聴いたのは「少数人種の子供は健康上のリスクが大きい?: メディアの影響はプラスかマイナスか」。発…

健康と少数人種とメディアリテラシー

トラックバックについて

このブログは当初、日本にいる親や友人・知人に「元気で楽しくやっている」ことを知らせるために開設しました。読み手に面倒をかけたくないので、パスワード設定をせず、普通に公開しています。ふだんのアクセス数は約50でほぼ全て直接の知り合いが読んでい…

今日はミシガン大学日本語学科の「ビジネス日本語」のクラスにゲストスピーカーとして招いていただきました。

学生さんは4年以上の日本語学習歴を持つ人たちで、敬語も上手。最初に自己紹介をしていただいたところ「今日はお忙しい中、来ていただいてありがとうございます」と話すのを聞いて少し驚きました。先生によると、1年目から日本的なマナーも教えるとのこと。…

日本のコンテンツを安価にネット配信してほしい

昨夜はワシントン元高官ヘンリー・ケイトーさんの講演(写真)を聞いた。

ニクソンとフォード大統領の下で英国、エルサルバドル、国連の大使や、ホワイトハウスの儀典長を務めてきた。儀典長は、国賓が米国を訪れたときに大統領晩餐会を仕切る。話はこうした"偉い人"たちに関する裏話が中心だ。 エジプト大統領を招いているのに間違…

”政治的正しさ”前のアメリカ

移民労働者の権利擁護を主張する弁護士、チャンドラ・バトナイガー(Chandra Bhatnagar)さんの講演(写真)を聞いた。

クリスチャン・サイエンスモニター紙によると、米国には700万〜2000万人の不法移民労働者がいると推定されている。多く見積もれば人口の約10%が不法移民ということだ。一番数が多いのは約600万人に上るメキシコ人。エルサルバドル、グアテマラといった中米諸…

アメリカ不法移民労働者の実態

金曜に同僚のジーンに日本の働く女性について話したら「これ、きっと面白いはず」と言ってDVDを貸してくれた。

1973年にミシガン大学の女性委員会が製作した10数分の教育用ビデオ。"Turnabout"というタイトルで、性別役割を逆転させた寸劇が数本入っている。 例えばオフィスでは大きな机の前に座った黒人女性が仕事を進め、白人男性が彼女にコーヒーを淹れてあげるる。…

「奥さんはあなたが働くことをどう思っていますか」

キャンパスは毎日が学園祭状態で、講演やワークショップ、映画や劇の上演が数え切れないほどある。

一昨日は"Academic Writing"に関するセミナーに出てみた。講師は英文学で博士号を取った女の人。参加者の大半は博士課程の学生で、博士論文の作法を知りたがっていた。 講師は歯に衣着せない人だったので、ものすごく面白かった。数本の学術論文を抜き刷りで…

オフィスの隣にあるベジタリアンレストラン(写真)で同僚とお昼を食べた。

私が所属するCenter for the Education of Womenの客員研究員で南アフリカ出身のジュリエット、同じく客員研究員でアフリカ系アメリカ人のルーシーとその友達のキャロル、カリブ海のトリニダード・トバゴ出身でミシガン大学文化人類学部の博士課程で学ぶパト…

アフリカ系女性はオバマとヒラリーどちらを支持する?

今日はお昼からメキシコのゼミ。

南部チアパス州からOnesim Hidalgoさんがゲストスピーカーとしてクラスに来てくれ、現地の様子を報告した。チアパスには反政府ゲリラのザパティストを支持する人が多いとされている。実態は複雑で、村によっては全てがザパティスト支持、別の村では他の政党…

脅迫も誘拐も気にしないメキシコの活動家

今日はカリフォルニア大学バークレー校社会学部Michael Hout教授のレクチャーを聞いた。

内容は昨年出版した著作"Century of Difference"について。国勢調査のデータをもとに、1900年から現在までアメリカ人の属性を色々な角度から分析したものだ。Hout教授によると、この100年間で一番変わったのは教育だという。 まず、教育を受ける年数が伸びた…

この100年でアメリカ人を変えたのは「教育」

本年度のアカデミー賞外国語映画賞を受賞したドイツ映画。

旧東ドイツで、売れっ子劇作家が秘密警察に盗聴器を仕掛けられる。劇作家とその恋人である女優の日常生活は24時間体制で監視される。盗聴行為の指揮を取った秘密警察職員の視点で、ベルリンの壁崩壊前5年から後4年までを描いている。 全体主義国家がいかにし…

『The Lives of Others(邦題:善き人のためのソナタ)』

威張らない教授たち

日本の非アカデミアから来た私から見ると、こういう場での人々の言動は興味深いものがある。まず、次々に出される質問に偉い学者でも愛想良く答える。会場に集まる聴衆は様々。中には「その論文のタイトルって、ちょっと違うんじゃないですか?」なんてこと…

今日の午後、Ernst Fehr(エルンスト・フエール)教授のレクチャーを聞いた。

フエール教授はスイスのチューリッヒ大学に所属する経済学者で、実験経済学の権威。『Nature』など理系学術誌にも論文が掲載されている。レクチャーのテーマは「アメリカ人とドイツ人、どちらが人を信用するか」。500〜800人を使って行った実験の手法や結果…

今日のクラスで見たドキュメンタリー映画。

メキシコ南東部のチアパス州で1994年に起きたゲリラ・ザパティスタ民族解放軍(EZLN)の武装蜂起を取材した。チアパスはメキシコの中でも特に貧しい地域。先住民族が多く住み、彼らは公用語であるスペイン語を話せない。ザパティスタは先住民族への土地返還…