FRauのウェブ版に娘と話し合った「差別がいけない理由」について書きました

 仕事柄、何でもジェンダーの視点で見てしまうくせがあります。最近、ダイバーシティ、ESG(環境、社会、ガバナンスなどの非財務指標)、SDGs(国連が定めた持続可能な開発目標)などなど、色んなキーワードが増えています。

 娘と話をして、大切なのは新しい言葉を覚えて使うことではなく、シンプルなことだな、と思ったので、そのことを書きました。

gendai.ismedia.jp

 

FJ緊急フォーラム「パパ育休は今度こそ本当に進むのか?」、お話しました

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 FJ緊急フォーラム、パパ育休をテーマに国会議員、県知事、区長、区議会議員、経営者などが集まって話し合いました。私は国際潮流としてのジェンダー平等の動きと男性育休の重要性についてお話ししました。

 小泉進次郎大臣の育休を契機にした企画で、議員の方々からは、政治の世界の難しさ、変えていくための具体的な取り組みを聞きました。自ら育休を取り、3人のお子さんの育児にコミットしている上場企業経営者、サイボウズ青野社長からは、ワークライフバランス推進で業績も株価も伸びている!という心強いエビデンスを提供いただきました。

 私がこの問題を取材し始めたのは15年ほど前で、当時、広がり始めていた女性活躍、女性の育児支援と、家庭内の男性活躍の不足を感じたのがきっかけです。当時と比べて世代の変化を大きく感じたのは参加者が多いこと。男性が多いこと。様々なお仕事の方がいたことです。

 終わった後で名刺交換した方々、みんな「個人の思い」を語ってくれたのが印象的でした。特に「自分の子ども達が大きくなる頃までに男性の育児参加をもっと当たり前にしたい」という声をいくつも聞きました。

 会場は永田町。向かいにかつてあったビルで15年前まで働いていました。当時は仕事人間でオフィスにこもるため、昼夜2回分の食事をコンビニでまとめ買いしたことも。

 私が夜中、明け方まで働いていたビルはもうなく、コンビニもなく、男性育休テーマでこんなに人が集まるなんて、時代は変わったものです。

 写真は徳倉康之さん撮影。今度は内閣府WGでもご一緒します。

内閣府でメディア女性の国際交流事業に関する企画委員会

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国内外から33名の女性記者が参加しました

 内閣府男女共同参画局にて「令和元年度 アジア・太平洋輝く女性の交流事業」企画委員会。昨年12月に実施した、メディア女性の国際交流事業に関する報告を事務局から受け、委員が意見を述べました。

 日本から13名、インド・インドネシア・韓国・シンガポール・タイ、中国、フィリピン、ベトナム、マレーシア、オーストラリア、ニュージーランドから21名の女性が参加しました。多くは記者です。

 パネルディスカッション、日本国内で3テーマ(介護やスポーツ、防災)に分かれて視察・取材を行いながら交流を深めました。

 私は企画への助言と当日パネル登壇、グループディスカッションに参加しました。興味深いと感じたのは、いずれの国でも女性記者が感じる壁は共通していること。特に男性の家事育児参加はどこでも課題であるようです。

 一方、シンガポールでは既に女性がリーダー層として活躍しており、ジェンダー問題より社会経済階層の格差が課題である等、国ごとの違いも分かりました。

 本日の会議を踏まえ報告書がまとめられて後日、公表の予定です。

 企画委員会の座長は東大の林香里先生。大妻女子大の田中東子先生、私ともにメディアとダイバーシティを考える会で3年前から一緒に活動してきたので、こういう形でネットワークが生きて嬉しいです。

長野市城山動物園&科学センターに見る「子ども優先社会」の可視化

 須坂市の講演が土曜日だったので、娘を連れて行って長野旅行をしました。日曜は朝から市内の城山動物園へ。入場は無料です。

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 小さな動物園にはメリーゴーラウンド等もあって楽しめます。ニホンザルの餌を買って、あげることもできます。入口すぐにアシカがいて、すぐ近くから、魚の餌をあげる様子を眺めました。

 

 動物園の敷地に隣接して、長野市少年科学センターがあります。

 

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 音や風、速さ、コンピュータの仕組みを実感できる体験型の施設です。こちらは大人260円、子ども50円。施設は昭和な感じで、入館料も据え置き。

 

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 地下ではサイエンスショーをやっていて、この日は磁石に関するパフォーマンスがありました。くっつく力が非常に強い磁石と普通の磁石を使って違いを見たり、スプーンを磁石でこするとスプーンが磁石になる様を見たりして楽しみました。

 乳幼児向けの遊び場や、お昼になると社会福祉法人がパンを売りに来たりして、子どもが楽しく過ごしながら、自然に科学にしたしめる環境づくりになっています。

 動物園にしても科学センターにしても、高度経済成長期や団塊ジュニアが子どもだった頃は、社会的ニーズも大きかったと思います。人口減少社会に入って10数年、地方自治体の財政が厳しくなる中、こういう施設を公営で提供し続けるには、それなりのポリシーが必要です。

 子どもが小さかった頃、都心に住んでおり便利ではありましたが、休日はどこもかしこも混んでいて行き場に困った経験を思い出しつつ、子ども優先社会のかたちが、少し見えた気がします。

長野県須坂市で国際潮流としてのジェンダー平等と地域・家庭ができることについて講演

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長野電鉄、車窓からの眺めが素晴らしいです

 長野県須坂市で「国際潮流としてのジェンダー平等と地域・家庭ができること」について講演しました。会場はJR長野駅から私鉄長野電鉄に乗り換えて特急で約15分。途中で見える山々が美しく乗っていて幸せな気持ちになります。

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長野電鉄の時刻表

 「スノーモンキー号」「湯けむり号」など、旅情をそそる名前がついているのも素敵です。海外からの旅行客と思しき人が多く、地元の方によると、温泉に入るニホンザルを撮影するのが人気だそうです。

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駅から会場まで車で10分くらい

 参加者は男性も多かったです。PTA、自治会など、地域のさまざまな会を取りまとめる方にお声掛けした、ということでした。

 G20大阪首脳宣言でもうたわれた「女性のエンパワーメント」について、そのために必要な「性別役割分担意識」の見直し。「男だから泣くな」「女だからおとなしくしなさい」といった決めつけが、個人の尊厳を損なうこと。日本と欧米、アジアの比較。日本の良いところと改善すべきところなどをお話しました。

 控室では、とても美味しいお稲荷さんや海苔巻き、漬物やブドウを出していただきました。

 市長によると、須坂市では産後うつに対するサポートを充実させているそうです。

ストラスブールで考えたこと

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欧州評議会の建物前にはためく旗たち

 日本時間の1月28日深夜0時すぎに羽田を出発し、31日朝7時前に帰国。機内2泊、現地2泊の強行日程でストラスブールへ行ったのは、私も一緒に行った大崎さんも、27日と2月1日に日本で仕事が入っていたため。

 文字通り弾丸出張でしたが、密度の高い時間を過ごしました。

 私たちのミッションは、日本のジェンダー平等への取り組みを欧州評議会議員やストラスブールのキーパーソンに伝えること。欧州評議会の掲げる、民主主義、人権、法の支配という価値観を共有する国として発信・交流するのが目的です。

 報道やさまざまな調査から、ヨーロッパ=進歩的な価値観というイメージを持っていたのですが、50カ国近い加盟国を持つ欧州評議会は多様。必ずしも西欧と価値観が同じではありません。

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石畳の道、建物の統一感は歩いていて楽しい

 

 日本はジェンダー問題について、課題の多い現状ではありますが「ジェンダー平等を目指していく」ことは決まっています。欧州評議会加盟国の中には、ジェンダー研究が弾圧されたり、女性に対する暴力反対を家族崩壊と結びつけたり、ゴール共有自体が難しい国もあります。

 ゴールを共有できている者同士という意味で、日本からの発信は熱心に受け止められていた感じがします。政府が国際女性会議を主催していることは、好意的に受け止められていました。

 講演で印象的だったのは、大学生が熱心に質問をしてくれて、その質が高いことです。指導教官の先生によると「できるだけ、議論をしています」ということです。

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大聖堂。彫刻が細かく、そびえたつ建物は迫力があります

 もうひとつ興味深かったのが宗教について。特定の宗教が女性の服装に課している決まりについて、フランスの女性知識人が反発を隠さなかったことに驚きました。フランスは「ライシテ」と呼ばれる政教分離の国です。色々な宗教実践を多様性の名のもとに受け入れることを是とする価値観とは、だいぶ違うのだな、と思いました。

 「欧米」とひとくくりにされることもありますが、アメリカ型のポリティカル・コレクトネスが、そこまで浸透していないところも面白かったです。

 海外へ行くと、日本を相対化できる、という話を聞いたことがありますが、今回はそれを深く実感しました。

インドネシアの女性起業家(2)

 経済発展著しい新興国では、貧富の格差が大きいことが社会課題です。都市部には海外で教育を受けた女性もいる一方、農村部には現金収入がなく、病院に通うのもままならない人がいます。

 インドネシアフローレス島で女性たちが草で編んだものを製品化、ホテル、雑貨店等で好評を博し日本市場も開拓している企業を取材しました。

www.spf.org

 日本の女性起業家が運営するこちらのサイトで、製品を買うこともできます。

soratohito.jp