イケア・ジャパン「家での暮らし」を考える夏休みシート

イケア・ジャパンが子どもと身近な大人で話し合うためのワークシートを作り、監修を担当しました。夏休みに自分の家の中でどこが好きか話し合うことを想定しているそうです。親子に限らず、親戚同士、学童の先生と子どもでのやり取りを想定しています。
 
 
子どもは散らかっていたり狭かったりする空間が好きなことがあります。うちの息子が小学1年生の頃、宿題をするのは玄関で土下座スタイルでした。近くにテーブルがあるのに、なぜ?と思ったものです。大人もいろいろで、きちんと片付いた空間が落ち着く人もいれば、散らかっている方が好きな人もいます。家の中でどこが好きか話すことで、人により異なる好みに気づくことができる、という仕組みになっています。

村上春樹新刊「夏帆」感想

 

 発売日に買って読みました。

 やはり、お話の世界に引き込む力を感じます。冒頭から「え、これはどうなるんだろう?」と思って読み進めてしまう。主人公は20代女性で、作者がインタビューで話している通り、家族に関するお話です。
 
 
 おとぎ話の色合いが強めで、比喩表現の示すところが分かりやすいと思いました。決めセリフ(「やれやれ」「好むと好まざるとに関わらず」)は登場するものの、少なめ。
 村上春樹の長編は、ほぼ全て読んでいますが、これまでも女性メインキャラクターは専門職・自営業で個人の価値観がしっかりしている人が多かったのは、本作の主人公とも通じると思います。
 ステッカーは何だろう?と思ったのですが「ありくい」と「ジャガー」ですね。魅力的なキャラクターが色々と出てきます。

松本陽子「宵の明星を見た日」、府中市美術館

 

 良い展示でした。
 ピンク、緑、線画などテーマごとにまとめられていて、個々の作品にはタイトルや解説がない。妙に心惹かれる色と筆使い。

 抽象画を描くことの意味について、画家のインタビュー(映像)を見て、椅子の上に置かれた解説本を読むと、素人にも伝わってくる。年代により、取り組む色が変化したそうで、80過ぎてから青を扱うようになったという。

 1936年生まれの女性が芸大へ進学し、存命で現役というのもすごい。

NHKラジオ「マイあさ!」で「CMに描かれる料理人」について解説しました

 定期的に出演しているNHKラジオ「マイあさ!」で「CMに描かれる料理人」が最近40年間でどのように変化したのか、自分の研究をもとにお話しました。

 途中、リスナーの方から「自分は左利きだが、最近、左利きの人がCMに登場して共感する」といった意見が寄せられて、なるほどと思いました。

 

鴨川・京都御苑

 

 京都出張では泊まったホテルが鴨川の近くだったので、川べりを散歩しました。広々としていて気持ちが良かったです。

 

 

 帰りの新幹線に乗る前に京都御苑の中を歩くと、学習院発祥の地の看板がありました。静かで良い場所です。

GENMAC(Gender, Markets & Consumers)学会@京都大学

 6月終わりの週末は京都大学でGENMACに参加&発表しました。ジェンダー・市場・消費者の研究者が集まる会議で、私はジェンダー規範変化への企業の対応を、日本の料理広告表象から考えて話してきました。

 

genmac.co

 

 参加者はイギリス、オーストラリアと大陸ヨーロッパ(ドイツ、フィンランド等)の大学関係者が多い。10年前に変革的消費者研究とジェンダーに関するインパクトの大きな論文を書いた人によれば「コロナ以降、ジェンダー研究は後退した」ということで、アメリカの研究者からはトランプ政権の影響についても聞きました。
 女性ゲームプレイヤーの男性との違いや、BLドラマを愛好する女性視聴者(いわゆる腐女子)に関する発表は日本とも通じるものが多い印象を受けました。驚いたのは受刑者の彼氏or夫に会いに行くファッションや手土産を動画で紹介する女性たちを扱ったブラジルの研究。ブラジルは政府の方針で大量収監が行われていることを聞き、消費行動と社会構造が密接な関わりがあると改めて知りました。
 

 事務局をつとめた京都大学の関係者からは、懇親会のケータリングを地元の小さな業者を厳選したこと、ビーガン料理もあること等の説明がありました。学会の趣旨に合っている。
 ジェンダーは女性だけの問題ではなく、中年男性消費者の自殺、生きづらさに関する発表もあり、これは日本社会の関心とも通じると思いました。発表者(英国)に聞いてみたら「女性は『え、男性もそんな風に悩んでるの』と驚き、男性は『本当にそうなんだよ』と共感する」のだそうです。

下鴨神社と旧三井家下鴨別邸

 出張の合間に時間があったので下鴨神社へ行きました。

 

 

 良いお天気で木々の緑と神社の建物の赤い色が映えて綺麗でした。

 

 

 十二支の神社では自分の干支の絵馬を買って家族の健康などを願いました。右上の写真は河合神社。「方丈記」作者・鴨長明の父が禰宜(神職)を務めていたという神社です。美容の神様らしく美に関する願い事を書いた絵馬がたくさん並んでいました。

 糺の森を歩いて、旧三井下鴨別邸へ。

 

 

 1階ではカフェコーナーもあります。庭に面した部屋は気持ちが良い長めでした。

 

 

 三井家のビジネスに関するパネル展示や関係者の手紙などがあり面白かったです。