2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

せっかくなので東京で読む機会のない媒体をと思い、"The Chronicle of Higher Education" という週刊の新聞を購読している。研究者や大学職員向けの情報を提供する業界紙だ。

これまで大学というと講義を受ける場所という感じで、中学校や高校の延長をイメージしていた。こちらに来て分かったのは「教室で先生の話を聞く」のはアメリカの大学の事業の一部にすぎないということ。ランキング上位の有名校になるほど、研究に力を入れて…

インドの若者が殺到するビジネススクール

ワークライフバランス(仕事と家庭の両立)に関する本のほとんどは「仕事より家族と過ごす時間の方が楽しいはず」ということを前提にしているのだが、実際はそうでもなさそうだ。

The Time Bind: When Work Becomes Home and Home Becomes Work作者: Arlie Russell Hochschild出版社/メーカー: Picador Paper発売日: 2001/04/01メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (4件) を見る執筆者は社会学や女性学を専門にする人が多いた…

昨日の午後フットボールの試合を見た。

会場は自宅から徒歩15分。試合のある日、街は大学のロゴ入りTシャツやパーカーを着た人であふれ、歓声が部屋まで聞こえてくるほど盛り上がる。私はそんなに関心がなかったのだけれど、会う人がみんな「一度は見ておけ」と言うので、とりあえずという感じで行…

大学のフットボールを見に行ってみました

こちらに来て2カ月、店員より先に客がサンキューと言っちゃう風土にも慣れてきた。

接客態度の悪さを楽しむ余裕も出てきたはずだけれど、昨日は久々に頭にきた。NYからの帰り、ノースウエスト航空の搭乗口で客をさばいていたスタッフだ。予定よりだいぶ早く空港に着いてしまったので、ノースウエストのラウンジでデトロイト行きの便を待つこ…

「女性は消費者の気持ちが分かる」が当てはまらない例

日曜から2泊3日でNYへ。

NY大学社会学部のキャサリン・ガーソン教授に話を聞いた。彼女は大規模なインタビューに基づいて米国人の性別役割分担に関する意識や行動の変化を分析している。キャリアと家庭役割の選択を迫られた米国女性がどんな決断を下すのかを調べた『Hard Choices』…

成功した女性研究者の視点

20人のアメリカ女性が会議で話すこと

今朝、CEWのスタッフミーティングに出席してみた。毎週木曜の9時から11時まで開かれており、事務連絡や情報共有が行われる。進め方は東京にいた時、勤務先で出席していた編集部会議とほぼ同じ。出席者が事前にトピックを提出しておいて順繰りに発表する。違…

昨日の午後3時から5時まで、学長公邸のオープンハウスがあったので行ってみた。

キャンパスの中心部に位置する建物の1階は学生であふれていた。最初に記帳をすると、数箇所に置いてあるりんごジュースとクッキーを手に、部屋の中を見たり学長と話すための長い列に並ぶ。学長と話す学生の様子(写真)を大学新聞の "Michigan Daily" が取材…

学長が人気者の理由

今日の夕方4時から、「我々はアルカイダとの戦いに勝っているのか?」と題した講演を聞いた。

スピーカーは歴史学部のジュアン・R・I・コール教授。近代中東・南アジア史が専門で、専門書や学術論文の執筆だけでなくメディアへの登場も多い。イラク情勢に関して日本政府にアドバイスをしたこともあるという。会場には数百人が集まっており近隣住民らし…

イスラム教国についての”バランスの取れた”見方とは

私が客員研究員として所属している Center for the Education of Women(CEW) の年間予算は150万ドル(約1億7250万円)。

そのうち120万ドルはミシガン大学からの拠出で、残りの30万ドル(約3450万円)はFundraiserと呼ばれる職種の人が学外から寄付を集めてくる。この仕事を担当するベス・ハロランさんに話を聞いてみた。寄付は地元住民の女性たちに頼ることが多い。特にミシガン…

年間ノルマは3400万円

ミシガン大学では1万4000人の職員が働いている(2005年秋時点・教授などは除く)。

今日、人事部門で研修担当のシニア・ディレクターを務めるエリザベス・クラークさんに話を聞いたら、日本企業にも通じる話が多くて面白かった。例えば業績の評価。 ミシガンの職員はフレックス制度を活用する人が多く、育児中の人(男女問わず)が短時間勤務…

大学職員の士気を高めたTQM