2010-01-01から1年間の記事一覧

新聞記事を見て惹かれた「ハーブ&ドロシー」を夫と見てきた。

リアルに幸福な老夫婦を見たい、と期待したところ、期待通りの映画だった。ニューヨークに住む現代美術コレクターの老夫婦を描いたドキュメンタリーだ。2人は現代美術を熱心に買い集め、数十年でその数は数千点に達したという。その業界では伝説の夫婦のよう…

去年に引き続き、須田敏子先生の「ダイバーシティマネジメント」でゲストスピーカーをしました。

「米国のワークライフバランス」について、事例やデータを紹介した後、最近のトレンドとして、高学歴(MBA)主婦の再就職事情や、米国における「女性が働きやすい会社」の基準などをお話しました。 講義は2コマ連続で、私の前は外資系企業の人事部長さんのお…

金融危機が破壊したのは市場への信頼にとどまらない。

アメリカでは多くの労働者が勤務先への信頼や仕事へのやる気を失って職場を去っていった。本書は、シンクタンク・Center for Work-Life Policy(CWLP)がアメリカの主要14社(アメリカン・エキスプレス、ブルームバーグ、ブーズアレン・ハミルトン、ブーズカ…

不況期に「優秀な人材」のモチベーションを上げるには

Top Talent: Keeping Performance Up When Business Is Down (Memo to the CEO)作者: Sylvia Ann Hewlett出版社/メーカー: Harvard Business Review Press発売日: 2009/10/06メディア: ハードカバー クリック: 16回この商品を含むブログ (1件) を見る

追記

ベスト100社の取り組み全てに目を通したところ、特に先進的な企業が導入している制度はこの2つ。 1)バックアップチャイルドケア:病児保育など緊急時の保育サービス提供。事業所内託児所やベビーシッターを格安で使える。1時間数百円くらい。 2)サバティカ…

ぜひ読んで欲しいのが、アメリカのWorking Mother誌最新号。

「母親にとって良い会社100」を特集している。これを見ると「育児支援制度を整えたのに、女性社員のやる気が上がらないのはなぜか」という問いの設定そのものが間違っていることが分かるだろう。 日本では依然として「産んでも働き続けること」が課題だ。出…

一瞬、耳を疑った。

「まだいますよ」。 少し前、ある企業に行った時のこと。面会相手が部下を紹介してくれた。部下は私と年が近かったので、その企業で働いている知人の名を挙げて尋ねてみた。「もしかしたら、同期入社ではないですか。学生時代の友人なんです」。それに対する…

私には、そうは思えないし、「保守化した」と若い女性を責めるだけでは、何もよくならない。

「若い女性の保守化」の根拠となるのは、国立社会保障・人口問題研究所の第4回全国家庭動向調査である。リンクの28〜29ページに世代別の性別役割分担観に関する分析がある。これを見ると「夫は外で働き、妻は主婦業に専念」への賛成割合は、29歳以下の女性で…

先週、夏休みを取ってお寺コテージに泊まった。これが、素晴らしかった。

総木造りのコテージを、ホスピタリティーばつぐんのおばさんが、毎日、綺麗に掃除してくれる。洗面台の花が毎日変わっていたり、ソファにかけられた布やベッドサイドの小さいテーブルに敷いたパッチワークの布がさりげなくかわいい。やはりふつうの宿泊ビジ…

できるなら、田舎に移住したいと思った夏休み

お台場で開かれた第15回・国際女性ビジネス会議の分科会「働くパパと一緒に社会を動かす」でパネリストをしました。

ご一緒したのはファザーリングジャパン代表の安藤哲也さん、神戸常盤大学短期大学の小崎恭弘先生、ビストロパパ代表の滝村雅晴さん。皆さん、日本の最前線を切り開くパパたちです。 家事や育児を夫婦でどうシェアするか、忙しい中でも楽しく過ごすコツなど、…

Mommy Wars: Stay-at-Home and Career Moms Face Off on Their Choices, Their Lives, Their Families作者: Leslie Morgan Steiner出版社/メーカー: Random House Trade Paperbacks発売日: 2007/02/27メディア: ペーパーバック購入: 2人 クリック: 81回この商品を含むブログ (1件) を見る

「らしい」というのは、私自身はそれを感じることが少ないからだ。 友人には専業主婦もいれば、働く母親もいれば、独身もいる。私が子どもを持った後も働き続けていることについて、幸いにも、主婦の友人から批判されたことはない。また、色々な仕事をしつつ…

NHK BS-hiの「プラネットベービーズ」に出演しました。

海外の子育て事情を紹介しながら、その国の文化も垣間見えるドキュメンタリーです。一昨日に放送された「アメリカ 11人 子育てパパは専業主夫」という番組で、専門家コメンテーターを務めました。 きっかけは、昨年出した本「稼ぐ妻 育てる夫」で、専業主夫…

夫が渡米して10年。

そこで、日本とアメリカでお世話になった親しい友人に集まっていただいて、都内でささやかな昼食会を開きました。 10年前、成田空港で夫を見送った時は、まさか今みたいになっているとは予想もつかなかったです。 当時26歳で、Ph.Dを取るには最低4年はかかる…

通勤電車で読んでいたら叫びたくなった。「ちょっとそこのおじさん。仕事つまんないなら、これを、読んでよ!」。

凡人のための仕事プレイ事始め作者: 中川淳一郎出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2010/05/13メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 26人 クリック: 352回この商品を含むブログ (8件) を見る著者の中川くんは大学時代の友人。前著『ウェブはバカと暇人のも…

忘れないようにメモ。

雨が降っていたので、黄色いレインコートに黄色い長靴で散歩に出かけた。私の傘を持って離さない。中腰になって「雨、雨、ふれ、ふれ」と歌いながら一緒に歩く、至福のひととき。あー、何だか、他のことが全てどうでもいいくらい幸せ。 家の前にある小さな公…

とにかくひたすら可愛い2歳児との日々

締め切り明けに、久々に家族そろって夕食。

しみじみ幸せで、これだなあと思った。給料が3割くらい減っても、家族で夕食をとれるなら、私はうれしい。GDPに代わる豊かさの指標は、これなのでは。 家族そろって夕食をとれるのは、ワークライフバランスを意味する。規則正しい食生活は健康にもつながる。…

見える化し、つなげた。

このブログのおかげで2人のワーキングマザーと知り合えた。意外な仕事を2ついただいた。 貴重な良い出会いもある一方、インターネットは、招かざる客も連れてくる。見なけりゃよかった、知る必要なかったものも多い。 これは主に右の窓を拭き掃除してクリア…

色々あるにも関わらず、働く母親の間で勝間さん人気が衰えない理由を考えてみました。言わずもがなですが、これは私の個人的な見解であり、所属組織とは一切関係ありません。

不思議なことに、勝間さんがネットや週刊誌でたたかれるたび、私の周りの働く母親からは応援の声が聞こえます。面白いのは彼女たちが、必ずしも勝間さんのようにキャリア優先ではないこと。学歴も職歴も高めですが、育児のために仕事をセーブしたり、転職し…

知人のご夫婦が升席に誘って下さったので、ありがたくご一緒させていただきました。

子連れだったので、騒いだら迷惑では…と心配だったのですが、これが意外と大丈夫。午後3時20分頃、国技館に入り、午後6時過ぎまでたっぷり2時間半、途中、2回だけ外に連れ出したのを除いて、おとなしく鑑賞していました。 誘ってくれたご夫婦が子どもに優し…

2歳児も楽しめる伝統芸能

若い頃はおばさんになりたくなかったけれど、なってみると色々と良いことがあります。

おばさんの効用その一:ビジネスマンになめられにくくなる 20代の頃、経済週刊誌の記者だったので、自分の親や祖父より年上の男性に話を聞くことが多かった。大半の方は別や年齢に関わらず、きちんと質問に答えてくれたが、中にはあからさまに馬鹿にしたよう…

耳に優しい表現でなく、問題点を絞り込む段階にきている。

「女性が働きやすい」、「ワーク・ライフ・バランスやダイバーシティを推進している」企業が増えてきた。意図するところは明確で「日本は人口減少社会に入ったから、優秀な人材を性別、国籍を問わず採用し活用しなくてはならない」、「日本市場だけでは先細…

だろう、と連休の昭和記念公園で思った。

西立川駅から入って左手にどんどん進むと、子ども向けのプールがある。大人のくるぶしくらいの深さの、ごく浅いプールに、風車ふうの噴水や、動物型の噴水が並び、乳幼児がきゃーきゃー言いながらはしゃぐ。大きい子は水着で、小さい子は下着かおむつ姿で遊…

たぶん、これが先進国の政治が目指すべきもの

行ってきました。

もうすぐ2歳の息子は地下鉄を愛してやまず「がたん、ごとん」と日夜、話しています。公園に行こうと外出しても、10分もしないうちに飽きて「あっち、いこ!」と駅のほうを指差すほど。 博物館は東西線葛西駅の高架下にあります。入り口は地下鉄改札を模した…

おとなもたのしい地下鉄博物館

8ヶ月間におよぶアメリカ女性の再就職活動を追ったルポ。

ワシントン・ポスト・マガジンの記事とNPRのインタビューを読める&聴ける。 3人の子どもを育てるために仕事を辞めて17年間、主婦をしていた女性が、再びフルタイムの弁護士として働き始める。 辞めたきっかけは、育児(子どもと一緒にいたかった)。夫の収…

と思うこの頃。

なぜなら、1歳から2歳にかけて、カタコトを話す子どもはものすっごーく可愛いから。 確かに生後数カ月のこわれものみたいな赤ちゃん時代も可愛かった。2カ月目に笑ってくれた時の感動は忘れられないし、今でも、生後半年くらいの写真を見ては夫と「あー可愛…