だろう、と連休の昭和記念公園で思った。


西立川駅から入って左手にどんどん進むと、子ども向けのプールがある。大人のくるぶしくらいの深さの、ごく浅いプールに、風車ふうの噴水や、動物型の噴水が並び、乳幼児がきゃーきゃー言いながらはしゃぐ。大きい子は水着で、小さい子は下着かおむつ姿で遊ぶ。水が大好きな我が家の2歳児は「みず、みず!」と言いながら進んで入っていき、水の出る口を手や足で押さえては満面の笑み。


小一時間遊んだ後は、大きな池の周りをぐるっと散歩した。写真は立川駅に近い出入り口そばにある巨大な噴水と池沿いの並木道。


子連れ、犬連れ、カップル、友人同士がゆっくり歩いていく。たっぷり四車線分×2本分の道路に相当するスペースが、歩行者のために確保されている。車や自転車を気にすることなく、のんびり歩ける。一面の緑と広い空。


絵に描いたような平和で幸福な休日の光景である。


普通の家庭の主婦が、平日、子連れで徒歩数分かけて、こういうところに来ることができれば、たぶん、子どもがイライラして騒がずにすむ。少なくとも、エネルギーを持て余さなくてすむようになるだろう。家族連れが休日、たくさんお金を使ってどこか遠くに行かなくても、いま、ここで充分すぎるほど、幸せを感じることができる。


衣食足りた国の政治が目指すべきなのは、こういうスペースをきちんと確保してと予算をつけ、普通の人がアクセスできるようにすることだろう。GNHと言われても、先進国の人はいまいちピンとこないかもしれないが、この光景を見てなるほどなーと私は思いました。


それにはもちろん、お父さんがきちんと休みを取れることが大前提です。