追記

ベスト100社の取り組み全てに目を通したところ、特に先進的な企業が導入している制度はこの2つ。


1)バックアップチャイルドケア:病児保育など緊急時の保育サービス提供。事業所内託児所やベビーシッターを格安で使える。1時間数百円くらい。


2)サバティカル:数週間〜数ヶ月の休暇を取れる。有給の場合も無給の場合もある。休暇は家族旅行にも使えるし、仕事に役立つ勉強(大学院に通うとか)にも使える。


特に2)は、やる気のある社員養成に役立ちそうだ。アメリカ生活が長かった夫に話をしてみたら「アメリカ企業はPh.D.を採用するからサバティカルを提供するんじゃないの?」という。確かに研究者は数年に1度、サバティカルを取って「教える仕事」から解放されて自分の好きな研究に打ち込むことができる。専門性の高い優秀なPh.D.保有者を採用したい企業は、大学より良い環境を提供する必要に迫られてサバティカルを設けるのだろう。アメリカ企業にとっては、WLB制度が単なる育児支援でなく、優秀な人材獲得競争の一環であることを感じる。