行ってきました。


もうすぐ2歳の息子は地下鉄を愛してやまず「がたん、ごとん」と日夜、話しています。公園に行こうと外出しても、10分もしないうちに飽きて「あっち、いこ!」と駅のほうを指差すほど。


博物館東西線葛西駅の高架下にあります。入り口は地下鉄改札を模したもの。入り口の目の前に、昔の丸ノ内線と銀座線車両があり、中に入って遊べます。いつもは他の乗客がいるのでおとなしく座っている子どもも、ここでは行ったりきたり、あちこちの椅子に好きなように座れて満足顔。


息子がいちばん楽しんだのは、ボタンを押してパンタグラフを動かす展示。何度も何度も押しては、大きなパンタグラフが上下するのを見て興奮していました。


もう少し大きい子たちは、地下鉄の運転を体感できるコーナーや、赤坂見附周辺の地上・地下の様子をパノラマ状にした展示の中を地下鉄模型が走るのをじっくり眺めています。


大人向けには、地下鉄生みの親の早川徳次さんの半生をまとめたコーナーがお薦め。留学先のロンドンで近代的な都市交通に感銘を受け、渋沢栄一に直談判したのが30代の時。後世に名を残す、画期的な事業を成し遂げる人は、たいてい、最初は皆に笑われるんですね。


もうひとつ、面白かったのは地下鉄の堀り方を示した展示。大きな円を3つ、横に並べてくっつけた形の機械で、いっぺんにホームと線路2本を掘ってしまう。ビルの基礎部分や水道管で混み合った都会の地下のどこをどう掘るのか考える作業といい、やっぱ、理系の方がえらいんじゃない? と改めて思ったのでした。


昼食用にホールを開放してくれていたり、スロープが多くて小さな子どもが歩きやすかったり、とても良い博物館でした。また行こうと思います。入場料はたったの210円。