22日から26日までフランスのリヨンに滞在。


下調べをする時間がほとんどなく、ホテルだけ予約して行ったのだけれど、とても良い街だった。現在住んでいるアメリカ(の大学町)との比較で気づいたことは3つ。?食事が非常に美味しい、?英語がほとんど通じなくて不便、?サービス業に携わる人が真面目。


食事については少し聞いていたけれど、予想以上だった。ガイドブックを買う暇もなかったので、現地に着いてからインターネットで調べてみた。Buchon(ブション)と呼ばれるレストランがいくつもあり、地元料理を出してくれると書いてあるので行ってみた。細い石畳の道の両脇に20軒以上、小さなレストランが軒を連ねる一角(写真)。店内10席、屋外10席ほどの小さな店に合席で座る。サラダも肉料理もデザートも美味しい。1人約20ユーロ。


日本から直接行ったら「まあ、おいしいんじゃない」くらいかもしれない。でもアメリカでしばらく暮らしてみると、美味しさが際立って感じられる。加工食品を使っていないこと、塩味は強いが味付けそのものは濃すぎないためだろう。ホテルの近所で適当に目に付いた店に入っても、どこも美味しい。


料理2皿とデザートで値段はせいぜい20ユーロ。胃にもたれるので、レストランでの食事は1日1回で充分。都市だからか、1人客をちらほら見かけたのも東京と似ていて親近感を覚えた。


もうひとつ好印象だったのは、レストランやホテル、土産物屋の人が真面目でしっかりしていたこと。こちらはフランス語がほとんど分からない。先方も、英語がほとんど分からない。でもフランス語で熱心に説明してくれる。「ありがとう」、「さようなら」をきちんと言う人が多いのもよかった。アメリカで旅行していて腹立たしいのは、サービス業従事者の仕事ぶりがいいかげんなことだから、リヨンで接した人の真面目さには感銘を受けた。ぜひまた行きたいと思った。


地下鉄やトラムが走っているので街中の観光が容易なのも嬉しい。ただ、東洋人(特に北東アジア系)は見渡す限りほとんどいないので、至るところで、しげしげと観察される。