楽と言えば先日のインタビューがまさに当てはまる。


対象は専門職女性。2児の母。彼女の勤務先は先進的な育児支援制度を持っている。担当者はライバルが事業所内託児所にかける予算を知っていて「うちも優秀な人材を集めるためにもっと頑張らなきゃ」とやる気を見せていた。関係者に話を聞いた限り、恵まれた職場環境に思えたが実態はそうでもないようだ。


「制度はあるけどね」とインタビュー対象は一刀両断にした。利用を阻むのは直属の上司だという。「利用者を最小限に抑えようとしている。長時間労働が当たり前の業界特性と、職場特有の問題と両方ある」と極めてオープンに語ってくれた。わずか40分しか話していないが、勤務スケジュールから家事育児分担までテキパキ答えてくれてありがたかった。


ところで、彼女の話でもうひとつ面白かったのは子供についての考え方。日本で同じ職業に就く女性が子供を持つのは不可能ではないが相当難しい。それを話すと「少なくとも私の友達の間では子供を『持つか持たないか』じゃなくて『2人か3人か』が議論になってる」と言う。米国女性の合計特殊出生率は2.1に達するが、その理由の一端を垣間見た気がした。


昨日に続き、写真は本文と関係ありませんが、キャンパス内にある学生のための勉強スペース。高級ホテルのロビーと見紛うゴージャスな雰囲気。一方、利用している学生は大学のロゴ入りTシャツとかを着てリラックスしている。建てられたのは大恐慌の最中だったので、アメリカ全土で熟練の職人が失業しており、技術レベルの高い人を集めることができたそうです。