千葉県で放送しているラジオbayFMの「金曜つぶやきショー」という番組の中で30分、「男女共同参画と働き方改革」についてお話してきました。


事前にいただいた質問と、直前10分の打ち合わせで、番組スタッフでの議論について教えていただく。性別や年齢だけでなく家族構成によっても考えが違いました、という。司会はDJの小島嵩弘さん。


そもそも男女共同参画って、あまり聞かない言葉じゃないですか? もともとは男女平等政策ですが、法律ができた当時、「平等」っていう言葉をいやがる人たちの抵抗があって「参画」になりました、と話す。


男女共同参画基本法制定時から関わっていた鹿嶋敬さんの新刊で、この政策の歴史をおさらいし、あらためて「固定的性別役割分担」をいちばん変えるのが難しく、残り続けてる課題だ、ということだったので、そこにフォーカスしてみる。


硬い言葉ですが、固定的性別役割分担というのは、男性は外で働いて稼ぎ、女性は結婚して家庭を優先すべき、という考え方です。


実際、外で働いて稼ぎたい男性はそうすればいいですが、すべての男性が一生、そういう希望を持つわけではない。また、結婚して出産して家事育児に専念したい女性はそれが幸せだと思いますが、すべての女性がそれを望むわけではありません。現に私は子ども2人いますがずっと働いています。


男性だって、例えば夢を追いたいとか、ちょっと疲れて休みたい、仕事から離れたいと思うことはあるはず。そういう時に、妻が働いて稼いで家計を支えたっていいですよね。逆もあっていい――。


要するに、男だからこうしなさい、女だからこうしなきゃダメ!という押しつけがなくなると、みんな生きやすく今よりハッピーになると思いませんか? ということですね。


また、育児が好きな男性がいても、平日の昼間、子どもと遊んでいると不審な目で見られた理することがあります。これは世間の眼が男性の生き方を狭めている例。


エンタメ業界だと、非定型な働き方をしている人が多いですし、男性も平日昼間休みで、休日や夜働いたりします。そのためか、多様な働き方、夫婦の役割というお話は、企業で話す時より自然に通じたような気がします。


小島さんが「あなたの職場、女性が働きやすいですか?」と問いかけるとリスナーの方からメールがたくさん届いていました。「女性の多い職場です」という人もいれば「体育会系の雰囲気で、女性は30歳前に辞めてしまう」という人も。


「制度も大事だけど、上司がかなり大事なのでは?」と的確な質問をいただいたので「イクボス」について少し説明しました。


今回よかったのは、ダイバーシティジェンダー業界「以外」の方と、こういうテーマでお話できたこと。制度が人の心に浸透する上で広く多くの人に届くメディアはとても大事です。ふだんは活字媒体で仕事してますが「しゃべりのプロ」の質問のしかた等、すごく勉強になりました。