一橋大商学部「消費者行動論」でゲストレクチャーをしました。


テーマは「企業の社会的責任とジェンダー」。マーケティング関連の講義の一コマにあたるので、いくつかの製品CMを見てもらい、それをジェンダー視点で読み解きつつ、企業の社会的責任やグローバルの潮流などを考えました。


前提として、日本国内の男女格差が大きい事実を伝えるため、世界経済フォーラムジェンダー・ギャップ指数についてお話したら、多くの人が順位の低さに驚いていたのが印象に残っています。日本は先進国だし、大学生はふだん女性差別を感じることもないでしょうから、驚くのかもしれません。


受講生全員が「ジェンダー」という言葉を知っていて、これには私が驚きました。自治体で男女共同参画の仕事をしている人、企業でダイバーシティ関連の仕事をしている人の集まり以外では、大人でもあまりよく知らない人が多いからです。


最近、企業CMが炎上することが続いていますが、会社員もこのくらいの知識を持っていたら、会議の質が上がって炎上はずいぶん減るのではないか、と思います。


写真は消費者行動論の松井剛教授が撮って下さいました。