週末、友達4人で京都・大原に1泊旅行しました。朝8時過ぎに東京駅を発ち、京都駅からバスで1時間強。京都市街とは全く違う里山に囲まれた地域です。三千院の隣にある料亭旅館に宿泊し、周辺を歩き回りました。
私が住んでいるのが東京の郊外で、緑に囲まれており自転車で少し走ると奈良時代のお寺跡があったりします。ただし、1000年前のお寺が徒歩圏に凝縮しているのは、京都らしくて文化の集積を感じました。
上の写真は三千院のお庭です。背後に迫る山や丈の高い木(杉かなと思います)と美しい絨毯のような苔や手入れされた低木が調和しています。
宿泊した旅館から10数分、山道を歩くと音無の滝(写真上)に出ます。滝の近くは本当に涼しくて、天然の冷房みたいでした。「音無」という名前の由来も興味深く、仏教の修行を山中で行うことを実感します。
こちらは宝泉院。お殿様の席から二方向を見るとパノラマ写真のような風景が広がります。赤い絨毯に座ってお茶をいただきつつ、庭を眺めていると時間が経つのを忘れます。
初日に訪れた寂光院は、壇ノ浦の合戦で滅びた平家の生き残り――子どもと共に海に飛び込んで自殺を図ったものの救出されてしまった――平徳子(建礼門院)が暮らした場所です。10代後半で天皇に嫁ぎ、自身、男の子を生んで安徳天皇の母となり、平家の全盛期を経験した彼女は、20代後半からここに隠居して後、10年弱を生きたそうです。一体、どんな思いで暮らしたのか、と想像しつつ、800年前を友人たちと想像しました。