今日(14日)は金曜だったので、クラスの後にハッピーアワーがあった。

ワインとソフトドリンク、クラッカーとピーナッツが出る簡単なパーティーで、初対面の人と英語でうまくコミュニケーションをとる練習になる。

午後のクラスでは、パーティー会場でなるべくたくさんの人と話すノウハウを教えてもらい、とても参考になった。
インストラクターのJamesは文化人類学者で日本語がぺらぺら。日本に数年住んだことがあり、日本人がこういうパーティーを苦手にしていることをよく知っている。

Jamesによるとパーティーの目的は「見知らぬ人と知り合うこと」であり「会話は表面的なものでいい」。自己紹介は簡潔に済ませ、なるべく色々な話題を振るのがポイントだという。自分と関心分野が重なる人を見つけられれば成功で、その人と連絡先の交換などをして、人脈を広げていく。

パーティーでは特定の人と長く話していてはダメで、違う話の輪にどんどん加わらなくてはならないという。「方丈記の最初のフレーズのように行動せよ」とのこと。「行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとゞまる事なし」。"be like a litte bubble"と言われてピンときた。

私にとって、これは母国語でも易しくはない。たまたま話し始めた相手と意気投合できればいいが、そうでない時は何といって場を外せば失礼にならないか分からず、大抵は旧知の人と話し込んでしまう。ましてや英語で自然にコミュニケーションするなんて、至難の業と思っていたら、Jが良い表現を教えてくれた。

たとえば自分のグラスを空にして"Let me get another drink."と言う。相手のグラスが空になっていたら"Let me get you another drink."と言えばいい、などなど、日本に戻ってからも使えそうなテクニックがいくつもあった。

ハッピーアワーの後、クラスメートと「こうしたアドバイスを受けられるのは、Jが文化人類学者で人の行動をよく観察しているためだろう」と、話し合った。これまで習ったことのない役立つスキルが身に付くので、もっと多くの日本人がSPENGプログラムを受けられればいいなあと思った。