ムハマド・ユヌスさんとグラミン銀行がノーベル平和賞を受賞

つい先ほど(9:20)、日本にいる母からのメールで知った。とても嬉しい。

ユヌスさんには、東京で2度、インタビューの機会があった。1回目はカフェ・グローブで記事を書かせていただき、2回目は緒方貞子さんと対談をしていただいて、勤め先の雑誌「日経ビジネスアソシエ」で掲載した。

来日時の講演や支援者との会合では、誰とでも分け隔てなく笑顔で接する様子が印象的だった。貧しい人の経済的自立支援のため、マイクロクレジット(少額無担保融資)を広めたいと考えるNGOとは、相手の組織の大きさや知名度を問わず友達のように接していた。

一方、ためにする批判を展開するエスタブリッシュメントに対しては非常に厳しい態度で臨んでいた。多額の資金を使ってマイクロクレジットの「有効性を調査する」プロジェクトについては、それだけのお金があれば貧しい人にどれだけの融資ができたことか、と話していた。ウォール・ストリート・ジャーナルやフィナンシャル・タイムズが、グラミン銀行に関する批判記事を載せた際は詳細な反論を投稿した。中でも「こんな批判に時間を使うくらいなら、貧困問題解消のために何ができるかを考えるべきだ」というフレーズには共感を覚えた。

ちょうど一昨日、マイクロファイナスに関するセミナーでグラミンとユヌスさんについて質問したばかりだったので、思わぬ偶然に驚いている。本当によかった。