うさぎの坊やとうさぎママの話。


雪が降って園がお休みの日、坊やとママは家の中で一日ゆっくり過ごします。ママは買い物に行かず、一緒にトランプ。出張から帰る予定だったパパは、飛行機が飛ばないので帰ってこられず。


静かに降る雪を母子で眺めるシーンはとっても印象的で「ママとぼくしかいないみたい、世界で」という、うさぎ坊やの言葉がすっと胸にしみていきます。


数年前に暮らした、雪深い米国中西部の町の冬景色を思い出し、しんとした気分になります。


我が家の2歳児は、まだ雪を見たことがあるか、ないか、という感じですが、雪と静かな一日の取り合わせ、気に入ったようで「うさちゃん、読んでー」とよく、本棚から持ってきます。何度か読んだらお話の流れを理解したようで「雪が降ると、飛行機とばないもんね。だからパパ、帰ってこられない?」と言ったりして。


酒井駒子さんの絵本は、どれも本当に素敵で、ほかにも「よるくま」シリーズなど、息子のお気に入りです。プレゼントにもお勧め。