この間、夫と一緒にとある高額商品を見に行った時のこと。


応対してくれた営業担当者(女性)がとっても感じ良いのに驚いた。夫のちょっと意地悪な、でもこの金額を払うなら絶対聞いておきたい質問に、嫌な顔ひとつせずテキパキ答えて資料を持ってくる。説明も的確。実はこの商品についてかなり詳しい知識を持っている我々から見て、ウソはひとつもない。売り手にとってはマイナスかも、という情報も含め率直に話してくれる様子に大変好感を持った。私と同世代のさばさばした感じの女性。


一方、すぐ隣で別の客に応対している営業担当者(男性)は話し方も含め信頼度低い感じ。彼の説明だったら、私たちはすぐに嫌になって買わずに帰ってきちゃうな、と思う。


また別の日。近所のちょっと高級なスーパーの守衛さんが女性に代わっていた。50代くらいか、子どもに笑顔で話しかけてくれて、さわやかな印象。いつものおじさん守衛さんは、ただ突っ立っているだけだけど、万引き防止には役立つのかな、という程度。客の立場からすると、明らかに女性の守衛さんの方がいい。


…といったいくつかの事例を踏まえて「私は女性優先で採用します。だってお客さんの受けがいいから」という人事担当者がいたら、どうだろう。


ふだん「女性は出産・育児があるから、採用で不利になっても仕方ない」と統計的差別を肯定してる人は、こういう場合はどう考えるのだろうか?


たぶん「たまたま良い女性労働者と悪い男性労働者を目撃したからといって、女性の方が男性より優れていると決めつけるのはフェアじゃない」と言うのではないか。


同じことを、女性は常々思ってるわけ。「確かに女性は出産・育児で辞める人もいるけど、自分は違う。女性だからって、皆が辞めると決めつけるのはフェアじゃない」って。


ちなみに、我が家に来てくれる、ヤマト運輸の配達・集荷の方、ダスキンの営業の方、いずれも男性でとても良い方たち。だから、男女でどうこう、というより、世の中には優秀な労働者とそうでない人がいるだけ、と私は思ってます。