皆に好かれようと思わない


今も学生時代の男友達の数人とは、仕事半分、雑談半分でやり取りしています。「会社辞めたくなったー」なんて愚痴ると的確なアドバイスをくれる彼らは、決して「家庭に入ればいいのでは」などと言いません。この点は、夫と全く同じです。私の仕事を見て連絡をくれる男友達もいますし、子連れで会ったりすることもありますし、夫と共通の友人も多いのですが、私はあくまで私であって、夫の付属物とはみなされていないのでした。


あらためて「良い友達に恵まれたなあ」と思います。たぶん、彼らは私が通った大学の中では多数派ではないでしょう。そして、組織に頼らず仕事上では個人として活躍している人が多いようにと思います。こんな風に考えてみると、自分にとって何が好ましくて何が嫌か、常日頃からはっきり意思表示をしていると、そもそも嫌なことを言う人は、友人としては近寄ってこないし、そういう中から恋愛に発展する相手がいるなら、それは当然、将来をともにする上での価値観も一致するのではないでしょうか。


だから、女子学生のみなさんに言えることは、女役割を押し付けられるのが嫌なら「好かれるために女を演じる」のをやめるべきということです。そうすると「女らしい女」を好む男性は自然に離れていくはずです。それが本当に自分が望むことなのか、じっくり考えてみると良いかもしれません。