普通の人の視点に立って


著者は女性総合職第一期生として本田技研工業に入社、20代でアメリカに渡りスタンフォード大でMBAを取得後、NTTアメリカ、通信関連のベンチャー企業を経て独立しコンサルタントとして活躍する2児の母。どう考えてもすごい人のはずですが、自身を「普通」と呼ぶ謙虚さが、通奏低音のように流れています。


日本は鎖国だからダメだ!と海の向こうから批判して終らないのが本書の魅力です。アメリカは「パラダイス鎖国の先輩」と位置付け、そこから学べること、普通の日本人がちょっとした努力で一歩を踏み出すコツが書いてあり、読んでいてとても励まされました。