北九州市の男女共同参画センター情報誌「カティングエッジ」に書評を書きました。



アン・マリ・スローター著『仕事と家庭は両立できない?』NTT出版)。数年前、雑誌寄稿で、国務省での職を辞した事情を記し、日本でも話題になったプリンストン大学教授による著書です。


どんなにやりがいがある仕事でも、家族と離れて暮らすのは難しい。スローター教授の配偶者もプリンストンの教授で、育児をよくやるそうです。それでもやはり、やりたいキャリアを追求することと、育児などのケアを望むレベルで両立するのは難しい、というのが本書の主張です。


日本語で「両立ができない」と言ってしまうと、子育てしながら就労できない、ように読めてしまうので、邦題はちょっと違うかな…というのが私の印象ですが、とても良い本ですから多くの方に読んでいただきたいです。