ヘアケアブランド「パンテーン」と女性誌「VERY」のコラボイベントで、今尾編集長、社会学者の田中俊之先生、保育士のてぃ先生と一緒にトークをさせていただきました。


「いいお母さん」をめぐる理想と現実のギャップを踏まえ「スタンダードは私が決める」ことを、パンテーンとVERYが共同企画で提案しています。私はふたりのT先生と一緒に、この提案について意見を述べさせていただきました。


イベントでは、VERYモデルの滝沢眞規子さんを始め、読者の方々が登場するショートムービーを試写。一見、みなさん「すごく綺麗なママ」ですが、それぞれ、異なるもやもや感を抱えています。性別・年齢・家族形態・社会経済階層に回収されない、個人の内側にある多様性に光を当てたところが新しいと思いました。


この企画では、母親の理想像と現実、自己認識と他者からの評価を「母ギャップ」と名づけて調査を行っています。ママ達が自分に厳しいこと、高い理想を求めていることが分かり興味深いです。


田中先生からは、男性が外で働いて稼ぐことと強固に結びつけられている問題との関係性を、てぃ先生からは、保育園で会う保護者の様子を踏まえたリアルなお話を伺いました。「ママ」を巡る様々な規範について、研究者、保育園の先生という立場から説得力のある指摘をいただいて、なるほど!と思うことがたくさんありました。ママ向けメディアのイベントでしたが、広く一般の方にも聞いていただきたい内容でした。


私は自分自身が「ママ友」を作るのが苦手だったこと等をお話しました。「ママだから」というより「個人として話が合う人、一緒にいて楽しい人」が自然に「ママ友」になるまで、けっこう時間を要したなあと思います。


また、娘が通った園が手作り多めで、楽しいものと、ここまでは無理かなというものが両方あったこと。ある時、お子さんの持ち物に見事な刺繍をしているママがいて「すごい!」の後「私にはとてもできない…」と言いかけたら、一緒に見ていたママが「もともと自分でやらないから!見て楽しめばいいから!」と言ってくれて、ものすごく気が楽になりました。


各自が得意なことをやればいい。人と同じでなくていい…と思えた時、他の人のすごいところを素直に賞賛できるんじゃないか、と思います。


毎日、わりと幸せだけど、ちょっともやもやする…というママ達に見ていただきたい動画や、登壇者のコメントなどは、こちらからご覧いただけます。
https://pantene.jp/ja-jp/brandexperience/pantene-meets-very

動画に登場するママたちへのインタビューはこちらのページに。