世田谷美術館、グランマ・モーゼス展

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 世田谷美術館グランマ・モーゼス展。
 アメリカ北東部の美しい農村風景を描いた絵の数々は、目の前にあるものをそのまま描いたのではなく「追憶と希望」を描いたのだ、と展示解説及び図録で知ったのが一番の収穫でした。
 1860年生まれ、12歳で家事奉公に出て15年働き、結婚後10人産んだ子どもたちの半分を幼くして亡くす経験を、本人はしています。
 苦しいことも多かったはずだけど、あえて自然と人生の良き面に集中して描くところに意志の力を感じました。単なるメルヘンタッチの絵ではない。