分かりやすい貧富の格差

午後は自由行動。私は連れ合いの運転で30th Street 駅からBryn Mawrまでドライブを楽しんだ。
市の中心部から北西に向かって走ったら興味深い光景を目にした。貧富の差がはっきりとわかったのだ。

観光地を離れて市内を5分くらい走ると、建物がとたんに古くてみすぼらしくなる。ペンキがはげかけていたり、空き家が目立ったり、店の看板は手書きだったりする。連れ合い曰く「ヨルダンみたい」。ようするに途上国の街中の光景にそっくりになる。家の前や道を歩いているのは全部アフリカ系。途中にイスラム教徒が集まっているらしき、建物が見える。

10分足らずでこうしたエリアを通り抜けた。ある道を渡ると小奇麗な石造りの教会が出現。白人女性が集まっているのが目に入った。その後に続く道は両側に緑の並木道。付近の家は庭を広く取った石造りの豪邸だ。

しばらく走ると、自然食品などを扱う高級スーパーのWhole Foodsが右手に見えた。住民が豊かで健康に気を使う人たちであることの表れだ。ここで買い物をしてさらに走る。まず、右手に日産、ホンダ、そしてトヨタの販売店が現れた。次に左手に、アキュラ、インフィニティ、レクサスの販売店が。さらに走ると右手にジャガーの販売店

これまで、アメリカは貧富の差が大きいとか、裕福な白人は郊外に逃げてしまい、結局は黒人と棲み分けている・・・という話はテレビや本などで見聞きしてきた。実際に見たのはこれが初めてだったのでとても印象的だった。日本の「格差社会」なんてまだまだ甘いように感じる。