今日の午後のクラスでは、5分間のスピーチをした。

トピックは自由。私は英会話を習い始めたきっかけになった、アメリカ女性の話をした。6年前に連れ合いを訪ねて初めてアメリカに行った時、ミシガン大のキャンパスで彼の指導教官とその妻に会った。私と彼が離れて暮らしていると話すと、その女性は"You are a patient woman." と言ったのである。

今思えば、「えらいわねえ」くらいの意味合いだったのかもしれないが、当時は文字通り「あなたは忍耐強い女性です」と受け取ったものだから、私はかなり頭にきた。アジア人女性はおとなしい、という思い込みがベースにある感じがしたからだ。当時は全く英語を話せなかったから、言い返したいと思いつつも、ただニコニコ笑っているしかなくて、ますます"Asian patient woman"という感じになってしまった。

悔しくて、会社がレッスン代を出してくれるベルリッツに申し込んだのがそれから数ヵ月後。その後、色んな手段で英語を習って今に至る・・・。という話をしたつもりだったのだけれど、そして優しいクラスメートたちは、意味がわかったと言ってくれたのだけれど、終わった後、インストラクターのJamesに別室でダメ出しをされまくった。

まずは文法や単語選びの間違い。それに普段、クラスで何度となく注意されている母音の間違い。"Ann Arbor"に始まり"woman"と"women"がごっちゃになっていた。さらに悪いことには、私は緊張すると早口になるので何を言っているのか分からなくなるという。最悪。間違った発音でペラペラと話してはいけないことが身にしみたのだった。

ようするに普段、英語を話しているつもりでも、ネイティブにはほとんど通じていないことがよく分かり、ちょっと愕然とした。まあ、働いて10年目にもなると、仕事でも根本的なダメ出しをしてもらう機会がなくなるので、これはありがたい機会だと思うことにしよう・・・。