下妻物語 スタンダード・エディション [DVD]出版社/メーカー: 東宝発売日: 2004/11/26メディア: DVD購入: 2人 クリック: 72回この商品を含むブログ (739件) を見る


メキシコに関するゼミのクラスメートが、偶然にも同じアパートの隣の部屋に住んでいることが分かった。


この間は話しながら一緒に帰ってきて、彼女の部屋でお茶を飲みつつ話の続きをした。家族の話題、アメリカの学生は服装に気を使わなすぎてよくない、といった話から、彼女がベネズエラ出身だったのでチャベス大統領をどう思うか尋ねたりして楽しく過ごした。


私が日本から来たと話すと「"Kamikaze Girls"っていう映画知ってる? 面白い女の子が出てくるんだけど」と言う。何のことか分からずにいると、パソコンを立ち上げてインターネットの画面を見せてくれた。深田恭子がフリルいっぱいの服を着て写っていた。


「大学の図書館にDVDがあるよ」と言うので早速借りてきて見てみたら『下妻物語』だった。茨城県の田舎に住みながら、ロココ時代のフランスに生まれたかった、と夢想する変わった女子高生(深田恭子)と、暴走族の女の子(土屋アンナ)の交流を描く。全く違った好みを持つ2人の少女の友情物語なのだが、常軌を逸した深田恭子のフリルいっぱいのドレスや、地方のヤンキー高校生、ヤクザの服装や言動が誇張して表現されていて面白い。


上映時は東京にいたので人気があったことは知っていたものの、まさかこんな機会に勧められて見ることになるとは。日本のソフト・パワーをあらためて実感した。

ところで、英語のタイトルは原題とは似ても似つかない「カミカゼ・ガールズ」で、最初に聞いた時は驚いた。別のクラスメートに"K"で始まる女の子がいて、彼女はつい最近、自分の名前を「"Kamikaze"の"K"」と説明していて、これにも驚いたばかりだった。


「"カミカゼ"は自爆攻撃(suicide bomber)のことだけど、知ってた?」と聞いてみたら、意味は知っていたらしい。アメリカで20歳前後ともなると、こういう言葉にネガティブなイメージは持たないのかなと思った。10歳以上も年下の人と話すと違う視点が見えて面白い。