3日(木)に、友人と交代で書いている東洋経済オンライン「グローバル教育」連載に新しい記事が出ました。


「高校も塾も行かずに合格! 京大3兄弟の秘密」


副題にありますように「家庭内でできる“最強の教育”とは何か」、3兄弟のご長男にお話いただきました。当日はランキング1位にも入り、「いいね!」ランキングが1位になっていました。ご長男が運営する塾には、日本全国から数十件の問い合わせが入っているそうです。


実はこの方に取材をしようと思ったのは、夫がきっかけです。記事中でも紹介しているエッセイをあるところで見つけ「これ、面白いから読んでみて!」と勧められました。夫が来年小学生になる息子に接する際、重視していることと、全く同じことが書かれていたそうです。とても面白かったので、読んですぐ、連載の担当編集の方に提案しOKいただいて取材申し込みをしました。


種明かしをしますと、この記事は取材前から大ヒットを予測できました。なぜなら、この記事は、ネット上で読まれる要素を備えた王道モノだからです。


要素1)分かりやすい見出しが立つ
見出しというより、キーワードと言った方がいいかもしれません。例えば教育なら「東大」「京大」「ハーバード」「MIT」が入っていると目を引きます。ここは少々あざとくても、目をつぶった方がいいです。良いものを書いても読まれなければ意味がありませんので。


要素2)記事には本質的なことを書く
1と矛盾するようですが、記事中身に「受験テクニック」を書いたらダメです。読む人は大学名に惹かれてクリックしますが、受験塾のパンフレットを見たいわけではありません。自分にもできそうなこと。シンプルなこと。普通のことが書いてあると共感します。これは取材者である私も同様です。共感は拡散につながり、より多くの人に読まれます。


要素3)説教しない
記事の中身で大事なのは「説教臭くしない」こと。教育における「本質論」はとかく「受験批判」「学校制度批判」になりがちです。それは面白くありません。


そんなことは読者はすでに知っているのです。分かりきった批判を繰り返すのではなく「どうしたらいいか」具体的な提案をする。問題提起とソリューション提案をセットで出すことで、読んだ人が「自分も何かやってみよう」と思えるよう、エンパワーするのが大事じゃないかと思います。


ネットの記事は「中身がなくても見出しが過激なら読まれる」と言われることもありますが、この記事や、もう1本大ヒットしたこちらの記事への反応を見ると、そんなことはない、と思います。まともなことを普通に分かりやすく書いたら、ちゃんと読まれます。みんな「本当のこと」を知りたいと思っているのです。