日教組の女性参画推進担当者会議で、研修講師をしてきました。



全国から約100名の小中高校の先生たち(組合役員)が参加。テーマは「男女平等と働き方」です。


日本の先生(小中高)はOECD平均と比べて、労働時間が週15時間長いです。その多くは校内の会議や授業準備に使われており、生徒対応ではありません。長時間労働は、少ない女性管理職をもたらし、女性校長の割合は、OECD平均がほぼ50%である一方、日本はわずか6%に留まります。


詳細は「OECD国際教員指導環境調査」をご覧ください。
http://www.nier.go.jp/kenkyukikaku/talis/


民間企業と先生が直面する課題の共通点についてもお話しました。私は先生の時短勤務ウェルカムです。例えば「●●先生は子どもを保育園に送っていくから2時間目から出勤」とか「××先生は孫の参観日だから午後はお休み」みたいなことが当たり前になることは、先生の家庭生活の充実につながる上、子どもに対する良いワークライフバランス教育になるはずです。


「先生は毎日、朝礼に出るべき」という反応を心配する声もありました。でも、私から見れば、公共サービスに携わる人に過剰な要求をする「住民」は、間接的に労働者としての自分を生きづらくしている、と思います。


幸い、好評につき同じテーマで、11月に神奈川、12月に岡山、1月に佐賀県の教職員組合でもお話させていただくことになりました。先生たちには、長時間労働を「やめる勇気」を持っていただきたいし、私はそれを応援したいです。