夢のような光景

10数年前にやはりフルブライトで渡米して、Bryn MawrでSPENGを受けた元上司が、渡米前に「あれは夢のような日々だった」と話してくれたのだけれど、実際、その通りだ。


ここしばらくは蒸し暑い日々が続いていたのだけれど、おととい雨が降ったおかげで、昨日・今日は涼しくなっていた。夜8時ごろ、まだ外が明るいので芝生が広がるキャンパスのベンチに座って本を読んでいたら、沈んでいく夕日が目の前に見えた。蝉と鳥の鳴き声が聞こえて、空の色がだんだんと変わっていき、足元をリスが走っていく。


こちらに来て2週間近く経ち、日常生活のペースがようやくつかめてきたこともあり、こんな場所で過ごせて幸せだなと心から思った。夜8時半頃からは蛍が飛び交っている。下から上に向かって飛びながら、光を発してふと消える。まさに夢のような光景だ。