今朝9時から、CEWで私の歓迎会を開いてくれた。


コーヒーとクリームチーズ添えのベーグル、5,6種類のフルーツにオレンジジュースを混ぜたサラダが出て(写真)、約15人が集まった。出席者が名前と担当業務を教えてくれた後、私も簡単に自己紹介をした。米国人男性の家事育児参加とそれが妻のキャリア支援にどの程度役立っているかを調べるのが私の目的だ。


日本人男性の家事育児時間が非常に短いこと(5歳以下の子供がいる人で1日48分)、米国人男性はその3倍の時間を家事育児に費やしていること。これまでインタビューした多くの日本人ワーキングマザーは夫に家事や育児を期待しても無理とあきらめていたこと。男性の家事労働への参加度合いと女性の社会的地位には相関があると思われることなどを話した。


出席者は全員女性なので自分の経験を色々聞かせてくれた。CEWでは私のように新しく人が入って来た時や辞めていく時、また誕生日にこうして朝食会を開くのだという。ここは終業時刻が早く午後5時台にはほとんど人がいなくなるから朝食会は有効な方法だ。


東京で働いていた時は歓送迎会といえば夜に決まっていたけれど、ワーキングマザーの多い職場では朝食の時間を充てるのもいいんじゃないかと感じた。


お昼は買ってきたサンドイッチをCEWのキッチンで食べた。結構、立派なキッチンで自宅から持ってきた料理をレンジで温めている人もいる。その場にいた人と雑談し、アメリカでも低所得の男性の未婚率が高くなっていると聞いて、日本と同じだなと思う。


午後1時から、CEWのDirectorのCarolとミーティング。これからどうやってリサーチを進めていく予定か話す。今のところ、私は米国政府の子育て支援が貧弱であることに興味を持っている。米国では出産時は12週間の無給休暇しかなく、日本のような有給の育児休暇はない。それにも関わらず出生率は2.0と高い。多産のヒスパニック女性を差し引いて、いわゆる「白人女性」だけを見ても1.8に達すると聞いている(これは後で確認する予定)。政府のサポートがほとんどない中、何でみんな子供を持とうと思うのか。夫の家事育児労働が助けになっているからではないかというのが私の推測だ。この辺をもう少しつっこんで調べたいと話すと、数人の研究者の連絡先を書き留めてくれる。


午後2時頃、自分のオフィスに戻って自宅から持ってきた資料などを机にしまい、CarolとBethからもらった人のコンタクトとこれから調べることのリストアップをしたらもう午後4時半で、周囲の人は三々五々、帰宅している。