選択と集中をすべきだ。


うちも子どもがいるから、お金をもらえることを素直に喜べばいいのかもしれないが、マニフェストを見た時、全然うれしいと思わなかった。むしろ、全く、分かってないよなと、がっかりしてしまった。何でまた、みんなにバラまくの?


子ども関連の予算を増やすことは賛成だ。しかし、どこに優先的に使うか、もっと真面目に考えてほしい。育児したことない人が考えたんじゃないかな、この部分。


どう考えたって、本当に困っているところに重点的におカネを使うべきだ。例えば、同じ都内でもひとり親家庭生活保護が多い地域と、高学歴の共働き家庭が多い地域では、必要な育児支援は異なる。


私だったら、どこが本当に金銭的に困っているかを、まず特定する。そして、そこに小さな子ども向けの図書館とか、放課後に勉強を見てあげられるような仕組みを作る。図書館を作るにはおカネがいるが、勉強を教えるのは大学生のボランティアを使えばいい。交通費は政府が支給。国立大学の学生は率先して参加すべし。たとえば私の出身校の場合、運営費の7割が税金でまかなわれている。それで学歴というブランドを手に入れて就職が有利になるのだから、このくらいの社会貢献はしたいものだ。できれば、大学の正式なカリキュラムに取り入れてほしい。


こういう反論も想定される。


そんなことしたら、どの地域が貧しいかばれちゃう。その地域に住んでる子どもが差別される。


そういうチキンなことを言ってるからダメなのだ。もう、ばれてるんだから。格差は厳然と存在するのに見ないフリをしても仕方ない。子どもはみんな弱者。だからおカネあげますよ、とひとくくりにするからいけない。最も弱くて最も困っているのはどこの誰なのか。ちゃんと特定して対処しなかったら、自民党がやってきたことと、何ら変わらない。