東大院卒エンジニアの男性が、主夫になった経緯をまとめたノンフィクション。


著者は大手自動車メーカーに勤務していました。第一子出産後に2年間の育児休業を取得。妻は任期付きの仕事で育休を取れなかったという事情から、自分が育休を取りました。育休中に妻の米国赴任が決まり、1年間は家族3人で米国暮らしを経験。著者のみ帰国して数カ月の単身赴任生活を送った後「やはり家族は一緒に暮らしたい」と考えて退職、米国に渡ります。現在は家族で日本に住み、2児の父となり、フリーランスで翻訳やライターの仕事をしています。


全体を通じて感じるのは、著者が心から子どもを愛していること。子どもと一緒に楽しく暮らすことこそが著者の最優先事項であることです。ですから育児休業取得や退職の決断が実に自然。キャリアへの迷いといったようなものは、ほとんど描かれていません。これは、他のイクメン関連本と大きく違うところだと思います。


本書のお勧めポイントは次の通りです。