2012-11-25から1日間の記事一覧

女性はただ思い切り働ければよいというものではない

最後に、私がこの本を素晴らしいと思った一番の理由は、著者が長い育児休業を取ったからとか、男性なのに仕事より家庭を優先したから…ではありません。仕事と育児と夫婦のあり方、そういうものへの理解が細部にわたっているからです。育児休業を取得している…

男性はフリーで働いていても「主夫」を名乗る

さて、本書には「主夫」とありますが、著者は無職ではありません。フリーランスで翻訳やライターの仕事をしています。興味深いのは、男性の場合、フリーランスで仕事をしていても「主夫」と自称するケースが多いことです。これはアメリカでも同様でした。 一…

女性なら珍しくない選択が男性にも開かれてきた

ところで、著者のような選択は、女性ならばさほど珍しくありません。子どもとの時間を確保したいから育児休業を目いっぱい取るとか、家族一緒に暮らしたいから夫の転勤に伴い離職するという女性はたくさんいます。 仕事より家庭。キャリアより子ども。こうい…

キャリアへの迷いのなさ

2年間という長期間の育児休業を取得した際の著者の態度からも、学ぶべきところが大きいです。最初のうちは上司に止められたそうです。親ごころから「キャリアの中断」を心配する上司と何度も面談をして、最後には規定で最も長い2年間の育休を認めさせるくだ…

論より実。何より子どもとの生活が大事

育児休業を取った男性のほとんどが経験する、ママ友との付き合い(の難しさ)を、著者も経験しています。ママと子どもが集まる場所に行っても、なかなか話しかけてもらえない。運よく話しかけてもらっても、その場限りで終わってしまう。私は全く同じ話を、…

東大院卒エンジニアの男性が、主夫になった経緯をまとめたノンフィクション。

著者は大手自動車メーカーに勤務していました。第一子出産後に2年間の育児休業を取得。妻は任期付きの仕事で育休を取れなかったという事情から、自分が育休を取りました。育休中に妻の米国赴任が決まり、1年間は家族3人で米国暮らしを経験。著者のみ帰国して…

本当に自由な男性はキャリア女性の気持ちも分かっている

子育て主夫青春物語「東大卒」より家族が大事作者: 堀込泰三出版社/メーカー: 言視舎発売日: 2012/10/26メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 5人 クリック: 99回この商品を含むブログ (3件) を見る