池袋のジュンク堂で小川たまかさんと一緒に「広告炎上とジェンダー」についてお話しました。今年に入り、既に何件も企業広告や公共広告で描かれる女性像のズレや偏見が問題視される事例があります。
個別ケースが炎上した理由、何とも思わない人との意識ギャップ、なぜある表現を不快と思うのか、組織で発信を手掛ける際に注意すべきこと等お話しました。
小川さんは昨年夏に『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。』(タバブックス)を出版、痴漢・性被害・ジェンダー炎上などの事例を取り上げています。私は『炎上しない企業情報発信』(日本経済新聞出版社)で、相次ぐジェンダー炎上問題の背景や原因を踏まえ、企業のリスク管理や、積極的な発信においてジェンダーの視点が欠かせないことを書きました。
この日は「ジェンダー」を前面に出した対談企画で、参加者の半分が男性だったことに良い意味で驚きました。時代は確実に変わっている。質疑応答では「この部分は分かるけれど、ここは分からない」とか「大事だと思うのだけれど、どうやってアンテナを立てたら良いか」など、予定調和ではない議論ができました。
炎上事例を見た時は「どう思う?」と身近な人と話し合えるようになるといいなと思います。自分と違う意見を持つ相手を尊重しながら意見交換することで、想像力を養い、炎上防止にもつながるからです。
企画はYahoo!ニュース個人編集部。写真にあるように、書店内にオーサーの著作を集めた棚を作って下さっています。書店らしく本棚を背景にした写真も編集部の方が撮ってくれました。