北海道・帯広へ。素敵な庭園、開拓の歴史を見る博物館と六花亭本店

 北海道・帯広市で講演の仕事が入ったので、余裕をもって前日に現地へ行き、観光しました。まずは、真鍋庭園。駅から自転車で30分弱走ります。

 植木の見本を展示する目的で作られた庭園で、こんな風に少し高いところから園内を見ると清々しいです。
 

 園内の道案内はこのようにリスやキツネをかたどった可愛らしいもの。園内のカフェでお茶とおやつをいただいたのも良かったです。

 さらに自転車で移動して緑ヶ丘公園へ。園内にある帯広百年記念館が非常に興味深かったです。明治政府が北海道への移住を後押しするより前に、帯広で開拓事業を立ち上げた、晩成社の取り組み、新規事業立ち上げの難しさを展示したコーナーを特に面白く見ました。

 晩成社創業メンバーは男性ばかりですが、妻の中で移住者の子ども達に向けた教育に携わった人がいたこと等、女性の果たした役割に関する記述も良かったです。

 晩成社が帯広で開拓事業を始めるにあたり、北海道庁の職員と非公式に接触して許可を得た…という解説がありました。ここで気になるのは、その土地にはもともと住んでいた人がいたのではないか、また、その土地を使って生計を立てていた人がいたのではないか、ということです。
 記念館の中には、アイヌ文化を紹介する部屋があり、そこに並ぶ書籍の中でとても良かったのがこちら。アイヌの人々が行っていた狩猟採集を北海道庁がどのように制限してきたのか丁寧に記しています。

 翌日はあいにく雨。帯広といえば六花亭本店。ここには喫茶室が併設されています。大根がのったピザや、おかわりできるコーヒーなど、どれも美味しかったです。六花亭のシンボルである花柄をあしらったクッションなどインテリアも素敵でした。