実例として、アメリカにおける女性の活躍とその背景、政府の育児支援が貧弱な中、働きやすい環境を個別交渉で勝ち取る姿勢について、お伝えしました。日本の労働組合とアメリカ女性は一見、無関係なグループですが「交渉」によって「勝ち取っていく」ミッションが共通していると思います。
全労済労組では、女性役員について数値目標を掲げて「増やしたい」と男性陣が名言しています。昨今の女性活躍政策を受け「増やさなくてはいけない」と思いつつ、本音では他人事になっている組織が多いことを思うと、かなり先進的だと思います。
研修に参加された女性役員の方々は、キッパリした物腰が印象的でした。労組役員というと「おじさん」のイメージかもしれませんが、男女ともに若く、20代〜30代初めがほとんど。職務特性上、労組役員を務めることがキャリア上もプラスになるようです。こういう組織では、確実に女性に追い風が吹いていると思いました。