慶應義塾大学システムデザイン・マネジメント研究科で講演しました

同学科の「特別講義」にて「本当の女性活躍推進と男性の役割」についてお話させていただきました。



経済政策として女性活躍推進の必要や、そこで男性が果たす役割、経営の視点で女性活躍が何を意味するのか、お話いたしました。


冒頭ご紹介したのは、インテルCEOを務めたアンドリュー・グローブが著書「インテル戦略転換」に記した言葉です。「技術的に可能なことはいつの日か必ず実現する」とグローブは述べています。


企業の人材マネジメントを同じ枠組みでとらえれば「制度的に可能なことはいつの日か必ず実現する」と言うことができます。戦後、女性も男性と同じ大学に行けるようになり、男女雇用機会均等法で女性の職域が広がり、育休や時短制度が浸透して出産後の女性も仕事を続けられるようになってきました。


この意味合いを経営視点で捉えれば、中核人材として確保できる層が広がったことを意味します。かつては、男性か男性のように働く女性しか採用していなかった企業にも、これまでと異なる嗜好を持つ「優秀な女性」が入社するようになりました。仕事以外(例えば育児)にも時間を取りたいと願う彼女たちの能力を最大限引き出すには? ホワイトカラーの仕事の無駄はどこからくるのか、といったことをお話させていただきました。


後日、送付いただいた受講生の方のレポートが大変興味深く、ビジネスパーソンがどんなことに関心を持っているのか、勉強になりました。特に印象的だったのは、自分の会社や家庭に当てはめてエピソードを書いて下さった方のご意見です。