30%クラブJapan、機関投資家(インベスター)グループのメディア説明会を開きました

 

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 今日の午後1時半~3時、六本木のインベスコ・アセット・マネジメントで30%クラブJapanインベスター・グループ(IG)の年次報告書に関するプレス説明会を開きました。登壇者&司会は2つの会議室に分かれてオンライン配信。私はいつもの通りモデレートです。
既にIGには年金など長期運用の機関投資家25社が参加しています。彼らは企業の持続可能な成長を望んでおり、意思決定層に多様性を求めているのです。
 今日は、三井住友トラスト・アセット・マネジメント菱田賀夫社長、りそなアセットマネジメント・松原稔執行役員責任投資部長、インベスコ・アセットマネジメント日本株式運用部・古布薫レスポンシブル・インベストメント・オフィサーが機関投資家の立場から、30%ClubJapan創設者の只松美智子さんが活動内容全体のお話をしました。
 菱田社長からは「運用会社もメディアの皆さんも、プロフェッショナルという点では一致しています。プロフェッショナルは多様性が重要」「多様性にも色々な要素がある前提で、人口の半分を占める女性を活かすジェンダーの課題は重要」「無意識の偏見という問題」などについてお話がありました。
 松原さんからは、機関投資家が投資先企業に対して行う「建設的な対話」や、その方法としてVoice(機関投資家の考えを伝えること)とVote(議決権を行使すること)がある、というお話があり、今はVoiceの段階です、というお話がありました。
 古布さんからは、30%クラブが行っている統合的アプローチ(機関投資家、経営者など、様々な関係者が同じ目的に向かってできることをやる)の重要性や、実際に変化した企業の事例についてお話がありました。
 只松さんからは、英国で2010年に始まった30%Clubが本国では既に目標達成したこと、日本は2030年までにTOPIX100の役員に占める女性割合を30%にする(現在は12.9%)ことを目標に、様々な取り組みをしている、というお話がありました。
 インベスター・グループの年次報告書は、こちらのサイトからダウンロードできます。実際に機関投資家との対話で女性役員を増やしたり、新たに登用した企業の事例などが載っています。
 今回、プレスリリースやメディアリレーションをして下さったゴールドマン・サックス広報部の松本弘子さんとは10年ちょっとぶりにお会いしました。さらに、古布さんは大学の同期で、目指す方向が重なっていると、一緒に働ける日がくるんだな、と嬉しいです。
 
 同日夕刻、市場分析の専門媒体モーニングスターに記事を掲載いただきました。とても分かりやすく、深く理解いただいた内容だと思います。