毎日15時頃、語学のクラスが終わるとすぐに10分ほど歩いて書店Barnes&Nobleのカフェまで行く。

寮の部屋は少しせまくて息苦しいし、大学の図書館は冷房がききすぎている上に静かすぎて私には落ち着かない。書店内カフェは大半が一人客で、読書か勉強かパソコンをいじっている。クラシックのBGMや客同士の話し声がたまに聞こえてきて、全くの無音よりかえって落ち着く。またこの店は天井と2つの壁面がガラス張りなので、晴れた空が見えて開放感がある。禁煙なのも嬉しく、1人で宿題をしたり本を読むとはかどる(ような気がする)。

たまにすごく可愛い小学生くらいの女の子が1人でおとなしく小さなケーキを食べていたりする。ほほえましく思って見ていると、後から立派な体格のお母さんが来て生クリームが大量に入った甘そうなフラペチーノを与えてしまう。せっかく可愛いのにそんなの食べさせて太っちゃったらもったいない。

以前、もう少し遠くにある別の書店内カフェに行ったら、65歳のおじさんに話しかけられたことがある。「宗教は何ですか」と聞かれたのでとっさに「少しだけ仏教。日本人だから」と答えてみた。本当は無宗教だけれど、正直に言うとこの人の宗教に勧誘されそうで面倒だったから。こういう時はどう答えたら上手くかわせるのだろうか。

ちなみに彼はローマ・カソリックだそうだ。帰り際に名前と連絡先を書いてくれるというのでノートを渡したら、20分以上もかけて亡くなった奥さんや従姉妹、母親などの名前を列挙した上、聖書の一節まで判読しがたい文字で書き続けていた。おそらく、あちら側の世界で生きている人だったのだろう。こんな事もたまに起こるのが書店内カフェの楽しいところ・・・。